マーケット

ドル買いジワリと強まる

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外国為替マーケット情報|2014/08/12

昨日は大きなイベントも無く鈍い動きが続きました。強いていえばジワリとドルが買われたといったところでしょうか。
イベントの少ないなか、欧州時間にはFRB副議長のフィッシャー総裁の講演が行われました。内容的には市場にインパクトを与えるような内容は含まれなかったものの、比較的ハト派色の強かったことに違和感を感じる講演となりましたが、マーケットの反応は限定的なものに留まり、米国債利回り低下には至りませんでした。
市場全体では今週に入り、不透明感は残るものの、地政学リスクへの警戒が後退したような状態でリスクオン地合が多少強まっています。

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【主要通貨ペアの推移】

ドル円はアジア時間後半から下値を探るものの102円台を守りきり底堅さを見せています。102.40-50付近は8月初旬のサポートから8月7日にレジスタンスに転じている難所であることからこのゾーンをしっかりと上抜けることが出来るかどうかにまずは注目したいところです。このゾーンをしっかりと上抜けると再度103円トライへの期待が高まります。下はまず102円台を守りきることができるかどうかを確認したいところです。

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ユーロドルは下落、再び1.34台を割り込んでの推移となっています。アジア時間序盤も上値の重い推移が続き8月7日の米国時間のレジスタンスとなった1.3366付近で一旦下げ止まったような動きとなっています。この水準を割り込むと年初来安値である1.3333が意識され、割り込むと更なる下落余地が生まれると考えられます。上方向はまず昨日のサポートとなっていた1.338を回復できるかどうか、更には1.34台を回復できるかどうかに注目したいところです。

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ユーロ円はドル円、ユーロドルに挟まれ方向感の無い推移が続き137円奪回は未遂に終わっています。アジア時間もドル中心で動きいることから少し方向感の薄い状況は続く可能性があります。まずは137円台を回復できるかどうかに注目したいところです。

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ポンドドルは1.68台トライは失敗に終わり、上値の重い推移が続いています。本日も1.68台を回復できるかどうか、昨日のサポーートである1.6766を守ることが出来るかどうかに注目したいところです。

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豪ドルは引き続き上値の重い推移が続いています。8月7日の欧州時間から続く0.924-0.9287付近でのレンジをどちらに抜けるかに注目したいところです。本日は下方向への圧力が強かったものの先ほど発表された豪経済指標が良好な結果となったことから再びレンジの真ん中での推移になっています。

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【本日の注目材料】

本日は欧州時間にドイツのZEW景況指数の発表が予定されています。ウクライナ情勢などが嫌気され弱めな結果が出る可能性もあり警戒が必要です。とはいえ、市場も前回よりも低下することを想定していることから弱くてもユーロ相場に与えるショックは限定的になることが予想されます。
米国時間は引き続き株式市場、債券市場を見ながらの展開になると思われます。
先週と比べると地政学リスクへの警戒が薄れているものの、ウクライナ、イスラエル、イラク等の情勢は引き続き緊迫していることから、突発的な報道にも注意が必要です。

【本日の予定】

10:30 豪7月NAB企業景況感・信頼感
10:30 豪4-6月期住宅価格指数
13:30 日6月鉱工業生産(確報値)
18:00 独8月ZEW景気指数
18:00 ユーロ圏8月ZEW景気指数
翌2:00 米3年債入札(270億ドル)
翌3:00 米7月財政収支

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
デモトレ大会6回戦

佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト