マーケット

抜け出したドル円

【著者】

昨晩の概況

昨日はアジア時間午後に強まった円売りでドル円が節目の122.00を上抜けストップ買いを絡め大幅上昇となったことからドル全面高の動きとなりました。さらに米国時間に発表された耐久財受注にて航空機を除く非防衛資本財の受注が市場予想を上回る結果、また前回分も上方修正となり、また、新築住宅販売件数、消費者信頼感指数も市場予想をしっかりと上回る好結果となったことからドルの底堅さをサポートする動きとなりました。

米10年債

米国経済指標が良好な結果となったことから米国の利上げ観測が再度意識され米国株式市場は大幅下落となり、債券市場ではリスク回避の動きから利回り低下となっています。
また、ドル高の影響もあり商品市場は冴えない動きとなっているため、カナダドルなどの原油価格と連動性の強い通貨は上値の重い推移となっています。

主要通貨ペアの推移

ドル円は122.00の上のストップ買いを絡め、大幅上昇となりました。昨年末から続くレンジを完全に上抜ける動きとなりました。
次に意識されるのは2007年6月の高値である124.13付近で上抜けると中長期的には135円付近も視野に入れた上昇への可能性が広がります。

本日は昨日頑張った分の反動にも少し警戒したいところです。昨日のNY時間のサポートとなった122.84付近を守れるかどうか、欧州時間のサポートとなった122.45付近を守れるかどうかをしっかりと確認したいところです。

ドル円

ユーロドルはアジア時間から上値の重い推移が続きましたが、米国時間に入るとユーロ円などからの下支えもあり、その他の通貨が対ドルで売られているのに比べて下げ渋る動きとなりました。本日は昨日のサポートとなった1.0863付近を守れるかどうか、昨日のNY序盤の反発を抑えた1.094を突破できるかどうかで方向感を探っていきたいところです。

ユーロドル

ユーロ円は底堅いドル円に押し上げられ堅調な推移となりました。しかし134円台では上値が重く134円を割り込んでの推移となっています。
本日は再度134円台を回復できるかどうか、昨日のレジスタンスとなった134.5を突破できるかどうかに注目したいところです。134円台を回復できず、昨日の欧州時間のサポートとなった133.60付近を割り込む動きとなると下落が加速する可能性もあるため注意が必要です。

ユーロ円

アジア時間から上値の重い推移が続いたポンドドルは、NY時間に入ると下げ幅を縮小する動きとなりました。NY時間午後には1.538がサポートとなり底堅い動きとなっているため、本日はまずこの1.538を守れるかどうかに注目したいところです。レジスタンス候補は、アジア時間終盤からのレジスタンスとなっている1.542付近でこのどちらに抜けてくるかで方向感を探っていきたいところです。

ポンドドル

豪ドルは上値の重い推移が目立っています。節目の0.78を割り込み0.77台前半での推移となっています。次のサポート候補としては節目の0.77、4月21日のサポートとなった0.7683などが意識され、割り込むと再度0.75台が意識されると考えられます。レジスタンス候補としては昨日のアジア時間のサポートとなった0.777付近と考えられます。

豪ドル

本日の注目材料

本日は欧州時間に独仏の消費者信頼感指数の発表が予定されていますが、市場へのインパクトは少ないと考えられます。イベントが少ないことから昨日からのドル買いモードの継続性に注目が集まります。現状ではドル以外に買える通貨がないという状況とも考えられますが、短期的にドル買いが進んでいる状況であるため、利益確定も入りやすい状況と考えることもできます。

また、米国の利上げ観測が強まっているため、株式市場の動向にも注目が必要です。昨日は米国株式が大幅下落となりましたが、本日下げ止まることができるかどうか、ドル高も米国株式市場にとってはネガティブな材料となり、下落が続くとリスク回避色の強い動きとなる可能性が考えられます。

【本日の予定】

08:50 日銀・金融政策決定会合議事要旨公表(4月30日開催分)
09:10 ラッカー米リッチモンド連銀総裁コメント機会
09:45 ロウRBA副総裁講演
10:30 岩田日銀副総裁コメント機会
15:00 独6月GfK消費者信頼感
15:45 仏5月消費者信頼感指数
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
23:00 カナダ銀行(BOC)政策金利発表および金融政策報告公表
翌0:30 米2年物変動利付債入札
翌2:00 米5年債入札

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト