黒田日銀総裁発言と米長期金利低下でドル反落

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米長期金利の反発は?

昨日の海外時間には黒田日銀総裁が「現時点で一段のQE必要ない」と述べたほか、米長期金利が低下したことからドル売りが優勢となりました。

欧州時間、特段の材料はありませんでしたがややドル売りが強まって、ドル円は124.20円台まで下落し、ユーロドルは1.0870台まで上昇しました。

NY時間にはいって、黒田日銀総裁が「日本のインフレ率、向こう数カ月でかなりのテンポで上昇すると予想」「現時点で一段のQE必要ない」と述べたことから円買いが強まる中、米・6月鉱工業生産などの下方修正が発表され、それまで上昇基調にあった米長期金利が下落する展開になったことからドル売りが強まって、ドル円は123.70円台まで下落し、ユーロドルは1.0940付近まで、ユーロ円も135.50円付近まで上昇しました。

NY時間午後にはいっても米長期金利の低下が続きましたが、ドル円はレンジ取引となった一方、ユーロドルは1.0960台まで上昇幅を拡大したあと1.0930台まで反落しました。

今日の海外時間には、英中銀金融政策委員会(MPC)議事録の公表と、米・6月中古住宅販売件数の発表が予定されています。

124円台半ばの「黒田ライン」が意識される中、再び黒田日銀総裁が円安けん制ともとれるような発言をしたことからドル円は反落しました。円安主導で125円台に乗せることが難しくなった印象が強まったことから、一段の円高の動きも考えられます。また米長期金利が低下していることもドル円の上値を抑えています。

<本記事ご協力>
チーフストラテジスト 高野やすのり様

高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト