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日経平均上昇でドル円102円台回復 2014/04/16

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外国為替マーケット情報|2014/04/16

ウクライナ情勢受け米長期金利は低迷

昨日の海外時間には、ウクライナ情勢の悪化を受け円買いが強まる場面もありましたが、日銀への追加緩和期待が高まったことや、中国GDPが予想を上回ったことなどから日経平均が上昇し、ドル円は102円台を回復しています。

欧州時間、欧州株が軟調に推移したことからユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.3790付近まで、ユーロ円は140.20円台まで、ドル円も101.60円台まで下落しました。その後各国株式市場と米長期金利がやや反発したことから、ユーロドルはもみ合いとなり、ドル円は101.90円台まで、ユーロ円は140.60円台まで反発しました。

NY時間にはいって、発表された米・3月消費者物価指数が予想よりも強い結果だったことから米長期金利と各国株価が一段高となって、ドル買いがやや強まりましたが、限定的なものにとどまりました。しかし「ウクライナ暫定政権が、ウクライナ東部ドネツク州スラビャンスクの都市で庁舎などを占拠している反政府武装勢力に対し、本格的な強制排除を開始した」と報じられたことから米長期金利が急低下し、各国株価も下落したことからドル円は101.60円付近ま下落し、ユーロドルは1.3830台まで上昇しました。その後米長期金利の低下が続く中、欧州株が一段安となると、ドル円は101.50円付近まで、ユーロ円は140.20円台まで下落し、ユーロドルは1.3800台まで反落しました。

NY時間午後には、日経電子版が「日本政府が4月の月例経済報告で景気判断を下方修正する」と報じたことから、日銀による追加緩和の思惑が強まって円売りが優勢となり、米長期金利とNYダウが反発したこともあって、ドル円は101.90円台まで、ユーロ円は140.80円付近まで反発しました。

東京時間にはいっても、日経平均が上昇していることから円売りが強まって、ドル円は102円台を、ユーロ円は141円台を回復しています。

今日の海外時間には、加中銀(BOC)政策金利発表があるほか、英・3月雇用統計、ユーロ圏・3月消費者物価指数、米・3月住宅着工件数/建設許可件数、米・3月鉱工業生産/設備稼働率の発表、米・ベージュブック(地区連銀経済報告)の公表、イエレン・米FRB議長、フィッシャー・米ダラス連銀総裁、スタインFRB理事、ロックハート・アトランタ連銀総裁の講演が予定されています。

米長期金利がここ数か月のレンジの下限付近での動きが続いていますが、発表された中国のGDPが予想を上回ったこともあって、日経平均が底割れを回避したことから円が売り戻されました。今晩発表される米経済指標や、イエレン議長を始めとするFRB幹部の発言を受けて、NYダウや米長期金利が上昇すれば、ドル円も一段高になると予想できます。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト