ドル円はまだ長期上昇相場の成長期

【著者】

FXマーケット情報|2014/09/18

豪ドルは仕込みどころ!?

NY勢の参入により、ドル円はさらに高値を更新し、108.95円まで上昇しました。
しかし、イエレン議長会見が始まり109円ギリギリのところで一気に下落したところを見ると、この短期の上げは仕掛け的な買い上げと考えられます。
「まだまだ労働市場はぜい弱。」というイエレン議長のコメントは株価を押し上げますが、ドルの下落とはならないことから日本株にとっては好都合。
少し長い目線で見れば、豪ドルは0.9台を割り込んでいることから、対円での豪ドル円を買うことも一案ではないでしょうか。
短期では結果は出にくいかもしれませんが、この豪ドル円の下落はドル買いによるものですので、クロス円を選択すると下げづらいことになります。
既に豪ドル円は97円台ですが、来年末の米国の政策金利の予想中央値は1.375%ですから、4回程度の利上げがあると考えられます。それにオーストラリアの政策金利も上昇するとなると、105円など簡単に突破するのではないかと考えられますよね。
個人的な話になりますが、私は昨年より外貨預金的に豪ドル円を毎月積み立てています。コストの良いポジションになると88円台の買いも持っていますので、現在利益が乗っていますが、来年は爆発的に増えていくのではと考えています。

話が少し脱線してしまいましたが、日経平均の上昇ということで、ユーロ円も連動性が高くベストな選択のように思えます。しかし、やはり今週はスコットランドの独立問題があることから、警戒しておきたいところであり、すでにポンドがかなり買い戻されていることから、例えば反対派の勝利となっても上昇が限られるのではないかという不安も出てきています。重要イベントの前の値動きは市場心理を映し出す鏡といえますが、今回は直前になり「やはり独立はない。」という思惑が台頭してきているように思えます。

買えない相場は強い

さて、今回の上昇相場で何度も書いてきていますが、実に変えていない人が多いことが伺えます。そして、昨日の上昇により更なるドル需要が増えることが分かってきました。
それは、「リバースノックアウト」が付き始めたことが挙げられます。例えば103円で為替予約をしていた輸入企業は、あまりに通貨の変動があったために、オプションの権利消滅条件に引っかかり、103円でのドル買いの権利が消滅。その為、もう一度ドルの手当てをしなければならなくなる、つまりはドルを買わないといけなくなるということです。
ドル円を買えていない人は、未だ来ない押し目を待ち、買えていた人も変動幅がありすぎる為に、ポジションが消滅してしまうという見方によっては悪相場です。

しかし、リーマンショック後の円高相場もそうであったように、相場は「これ以上進むと大変だ」という方向へ進み続けるものです。
世界的金融危機後はドル円は100円を割れてから、75円まで25円の円高が進行しました。今回は、アベノミクスによるマネタリーベースの増加と共に日本の貿易赤字、米国の利上げ、そして2017年には米国の貿易赤字が黒字転換するというまさにドル円は上昇するしかない条件が整っています。この相場が120円、140円という息の長い相場になるという意見もありますし、何より為替は金利に非常に素直に動くという傾向があります。目先の上下動はありますが、以前より105円を越えると日本が苦しくなるといわれており、今まさにその状況に突入しつつあります。為替取引を行う人は、そういったことを踏まえながら、目先の値幅を取ること+α長めの目線を持っておき、長期トレンドにゆったりと乗ってみてはいかがでしょうか。

[YJFX-ad_468.60]

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

初心者目線を忘れない「サラリーマントレーダー」 川島寛貴|みんなの外為スタッフ

みんなの株式の立ち上げ当初からプロデューサーとしてアライアンス業務を推進。みんなの外為、みんなの米国株、みんなのコモディティなど兄弟サイトの立ち上げも担当。通称「為替王子」