ドル円相場はレンジを抜け出せない? 6/9

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外国為替マーケット情報|2014/06/09

日米金融政策は当面現状維持

先週は、木曜日にはECB理事会で追加緩和が決定され、金曜日には米雇用統計の発表がありました。いずれも予想の範囲内の結果との評価が多く、事前の予想通りに相場に与えた影響は限定的なものになっています。

特にドル円相場は6月4日に102円台後半まで上昇して日足一目均衡表の抵抗帯(雲)上限を上抜けたことから一段高となる期待が持たれましたが、それ以上上がらず102円台での取引きに終始しています。

ドル円は、これまでもご紹介してきたように、米長期金利と日経平均先物の動きに大きく影響されています。最近もこの傾向は続いていて、米長期金利が上昇すれば円安、低下すれば円高、という動きになっています。

ただ、これまでと少し様子が変わってきている事があります。それは金利や日経平均先物の変化する幅に比べて、ドル円の動く値幅が小さくなっている事です。原因を考えると、足元で米長期金利は比較的大きな幅で変化しているのですが、それが長期的なトレンドになる、という見方がないからかもしれません。

今後、経済指標が多少予想と違った結果になっても、FOMCごとに100億ドルのテーパリングを行う、と考えられていますし、日銀も当面は追加緩和はしない、と予想されています。

金融政策に変化がない以上、長期金利などにも中長期的に方向感が出てこない、と予想する向きが多くなって、為替相場もレンジから抜けられない、という構造のようです。

今週後半からは、いよいよサッカー・ワールド・カップ・ブラジル大会も始まりますので、まずます為替相場は動かなくなるかもしれません。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

プライスはすべてを織込む!チャートで世界を見通せ 高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト