ドル円一時124円割れ

人民元安のペース収まりつつある?

昨日の海外時間には、中国人民元が取引時間終了間際に急騰したこと、原油相場が反発したことなどからドル売りが強まりました。

欧州時間序盤、中国人民元が急騰したことから全般的にドル売りが強まって、ドル円(USD/JPY)は124.30円台まで下落し、ユーロドル(EUR/USD)は1.1150台まで上昇しました。この間ユーロ円(EUR/JPY)は138.10円台まで下落したあと138.70円台まで反発しました。原油相場が堅調に推移していたこともあってドルは軟調な動きが続き、NY時間にかけてドル円は123.90円台まで、ユーロ円は138.30円台まで下落し、ユーロドルは1.1170台まで上昇しました。

NY時間にはいって発表された米・6月JOLT労働調査が予想よりも弱い結果だったものの、一旦ドルの買い戻しが優勢となってドル円は124.20円台まで上昇し、ユーロドルは1.1140台まで下落しました。しかし米長期金利が低下したことからドル円は123.70円台まで下落し、ユーロドルは1.1210台まで、ユーロ円は138.80円台まで上昇しました。NY時間午後になって、株価が反発し、原油相場が下落する展開となるとドル買いが優勢となって、ドル円は124.20円台まで上昇し、ユーロドルは1.1160付近まで下落しました。

東京時間にはいって、日経平均と米長期金利が上昇していることからドル買いが優勢となっています。今日の海外時間には、独・7月消費者物価指数、米・7月小売売上高、米・新規失業保険申請件数、米・7月輸入物価指数の発表が予定されています。

今日の中国人民元の基準値は、3日連続で人民元安となる1ドル=6.4010元に設定されました。ただ、ほぼ昨日の引けレベルに設定されたことと、基準値の元安方向へのシフトが一昨日の1.9%、昨日の1.6%、そして今日は1.1%と次第に小さくなっていることなどからやや安心感が出ていると見られます。また取引き開始後には一旦元売りが強まりましたが、現在は基準値付近の取引が続いていることから、他のマーケットも落ち着いた動きになっています。

<本記事ご協力>
チーフストラテジスト 高野やすのり様

高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト