マーケット

ドル円上昇基調強まる 5/21

【著者】

昨晩の概況

昨日も米ドルは比較的強めな動きとなりました。ドル円はとうとう121円台に乗せる動きとなったほか、ユーロドルは1.11を割り込むところまで押し込まれる動きとなりました。欧州時間に発表されたBOEのMPC議事録では利上げ賛成票こそなかったものの、46月期の成長加速を見込んでいることが示されたほか、2人の委員が金融政策据え置きと利上げの間でギリギリの判断をしていたことが判明したことからポンドが底堅い推移となりました。そのため、今後の英国の経済指標次第では、来月のMPCでは利上げ賛成票が出てくる可能性も出てきています。

FOMC議事録では4月の会合の時点で6月利上げの可能性が低いと考えていたことが明らかになったため発表後はドル売りでの反応となったものの市場の反応は限定的なものにとどまっています。

他市場では米国株式市場は横ばい推移、米国債利回りは若干の低下となり、原油は在庫現象を受けて若干の上昇、金はFOMCの結果を受けて上昇となっています。

NYダウ

【主要通貨ペアの推移】

ドル円は底堅い推移を続けとうとう終値ベースで121円台に乗せる動きとなりました。保ち合い、118121のレンジを上抜けてきた状態で年初来高値の122円トライへ向かう可能性が高まってきました。しっかりと122円台に乗せる動きとなると長らく続いた膠着状態からの抜け出しとなるため、125円台を視野に入れた、さらなる上昇への期待が高まります。

ドル円

ユーロドルは続落となり1.11を割り込むところまで押し込まれる動きとなりましたが、最終防衛ラインと考えられる1.105手前で失速となり下げ渋る動きとなっています。昨日は1.1061.115付近でのレンジ推移となったことから本日はそのどちらに抜けてくるかで方向感を探っていきたいところです。

欧州PMI、米国の経済指標に揺さぶられると考えられますが、最終防衛ラインを守ったことから、一旦の反発となる可能性もあり、また売りポジションも多いことから下方向だけではなく、上方向への注意も必要です。

ユーロドル

ユーロ円は底堅いドル円の支えもあり下げ止まる動きとなりました。
本日は今週のサポートとなっている134.00を守れるかどうか、昨日のFOMC議事録後のレジスタンスである134.86を突破できるかどうかで方向感を探っていきたいところです。

ユーロ円

ポンドは下げ止まる動きとなりました。
4月21日から7日上昇(約530pips)→3日下落(約320pips)→8日上昇(約650pips)→3日下落(約260pips)といいリズム後の上昇1日目となったため、今後上昇が継続する期待が高まります。

本日は昨日のコアレンジとなった1.5471.557付近のどちらに抜けてくるかで方向感を探っていきたいところです。

ポンドドル

豪ドルは日足チャートの上昇トレンドラインを割り込んだ後、下落が続く動きとなりましたが5月8日のサポート付近の0.786付近がサポートとなり下落を食い止める動きとなりました。本日はこのラインを守ることができるかどうか、割り込んだ場合は5月5日のサポートである0.7787を守れるかどうかに注目したいところです。

豪ドル

【本日の注目材料】

本日は欧州時間にユーロ圏各国のPMIの速報値、英国小売売上の発表が予定されています。ユーロ安が一段落しての最新の景況感の変化にも注目したいところです。英国小売売上は前回が弱い結果となった前回からの反動への期待、先日の英国雇用統計で賃金の上昇が確認されたため期待が高まるため、弱い結果となったときのインパクトの方が大きくなることが予想されます。

米国時間には新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀製造業指数、中古住宅販売件数など重要指標が続きます。新規失業保険申請件数は低水準での推移が続いており、今回も強い結果となると雇用統計への期待が高まります。フィラデルフィア連銀製造業指数は先行するNY連銀製造業景況指数が伸び悩む結果となっていることや製造業関連に冴えないデータが続いているためそれほど期待はされていないため、ポジティブサプライズとなった方がインパクトは大きくなると考えられます。

中古住宅販売件数は先日の住宅着工件数が強い結果となっていたことや、中古住宅販売保留件数が安定的な推移となっていることから、期待が高まっており、予想通り強い結果となると米国経済への不安が薄れ、ドル買い戻しをサポートすると考えられます。

【本日の予定】

08:50 日対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)
10:45 中国5月HSBC製造業PMI(速報値)
16:00 仏5月製造業・サービス業PMI(速報値)
16:30 独5月製造業・サービス業PMI(速報値)
17:00 ユーロ圏5月総合・製造業・サービス業PMI(速報値)
17:00 ユーロ圏3月経常収支
17:30 英4月小売売上高
19:00 英5月CBI製造業受注指数
20:30 欧州中央銀行(ECB)理事会、議事要旨公表(4月15日開催分)
21:30 米4月シカゴ連銀全米活動指数
21:30 米新規失業保険申請件数
22:45 米5月マークイット製造業PMI(速報値)
23:00 米5月フィラデルフィア連銀製造業指数
23:00 米4月中古住宅販売件数
23:00 米4月景気先行指数
23:00 ユーロ圏5月消費者信頼感(速報値)
翌2:00 米10年物インフレ連動債入札(130億ドル)
翌2:30 フィッシャーFRB副議長講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト