ドル円116円割れ

昨日は大きな材料はなかったものの、原油価格は軟調、株式市場が大幅下落と市場のリスク回避色が強まり、円やユーロスイスフランが底堅い動きとなりました。リスク回避通貨のなかでも円が選好され、ドル円は昨年からの強力なサポートである116.00を割り込む動きとなり、下落が加速する動きとなっています。週足チャートなどで見るとテクニカル面で大幅下落の可能性も浮上しているため、さらなる下落に注意が必要な反面で、本邦の要人による円高警戒のコメントなどによる短期的な上昇に注意が必要です。

円、ユーロで大きくドル売りが進んだことでドルはその他通貨に対しても冴えない動きとなりましたが、資源価格下落の影響もあり、ポンド豪ドルカナダドルなどは上値の重い動きとなっています。

主要通貨ペアの推移(2016/2/9)

USDJPY

ドル円はとうとう116.00を割り込む動きとなり、大崩れの可能性が強まってきました。短期的には本邦要人からの牽制コメントに少し警戒が必要ですが、対主要通貨で広くドル売りが進んでいることを考えると牽制コメント等の効果は短期的なものにとどまることが予想されます。

週足チャートを見ると110円割れも視野に入る状態となっており、さらなる下落に注意が必要な状態と考えられます。

ドル円

EURUSD

ユーロドルは下値を探る動きとなり、1.11を割り込む動きとなりましたが、その後は底堅さを取り戻し、1.12付近まで上昇する動きとなっています。本日は昨日のサポートとなった1.1085付近をしっかりと守れるかどうかに注目したいところです。レジスタンス候補は雇用統計後のドサクサで付けた1.125付近と考えられ、上抜けると売りポジションがさらに絞り出され、短期的に上昇が加速する可能性があるため接近した際は注意が必要です。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円はドル円の下落につられるような動きとなり、サポートとなっていた130.00を割り込む動きとなり、下落が加速し、129.00を割り込むところまで押し込まれる動きとなりました。日足チャートを見ると緩やかな下降トレンドラインに接近したところで押し戻される教科書通りの動きとなっており、128円付近までは緩やかな下落が続きそうな気配がしています。本日は昨日のNY時間以降のレンジである128.75129.70をどちらに抜けてくるかで方向感を探っていきたいところです。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは欧州時間以降軟調な推移となり、1.435付近で下げ止まりを見せているものの、上値の重さが残る状態が続いています。対円や対ユーロでポンドが大きく売られていることもポンドドルの上値を重くしていると考えられます。本日は昨日のサポートとなった1.4435を守れるかどうかに注目です。割り込むような動きとなると再び1.42台をターゲットとした下落圧力が強まる可能性が高まります。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルは下げ渋る動きとなっています。資源価格の弱さとドルの弱さに挟まれ、方向感の薄いレンジ推移となっています。そのため均衡をどちらに抜け出すかをしっかりと確認したいところです。昨日から0.7050.713付近のレンジを形成しているため、まずはこのレンジをどちらに抜けるかに注目です。週足チャートを見ると長い上ヒゲを残す足となっており、上値の重さが意識される足となっており、下抜けの可能性の方が、優勢かもしれません。

豪ドル

本日の注目材料

アジア時間は中国、香港が祝日となり、休場となりアジア時間は若干流動性が薄めな状態が続きます。また、普段はあまり注意しなくても良いのですが、日銀がマイナス金利を導入して間もないということで国債入札の結果に敏感に反応する可能性があり、お昼頃の円の動きには少し警戒が必要です。

欧州時間はドイツの鉱工業生産の発表が予定されていますが、結果により若干の一喜一憂があると考えられますが、大きな流れを作るには材料不足と考えられます。
米国時間も材料が薄いため、本日は昨日大きく下落した株式市場の動向、原油価格の動向を探りながらの神経質な相場が続きそうな気配がしています。

本日の予定

中国、香港市場休場

08:50 日1月マネーストックM3
09:30 豪1月NAB企業景況感 
12:45 日30年国債入札(8000億円)
16:00 独12月鉱工業生産 
18:30 英12月貿易収支 
18:30 カンリフBOE副総裁講演
20:00 リンデ・スペイン中銀総裁講演
翌0:00 米12月卸売在庫・卸売売上 
翌3:00 米3年債入札(240億ドル)

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト