マーケット

日米の重要イベント迫る!ドル/円のバッファー上1円、下3円?!

【著者】

今月も今日を含め3営業日を残すところとなりました。ただ株式・原油相場を中心にボラティリティの高い相場付が続いています。私の知人のマーケット関係者もこれまでの値動きに苦労されているとのこと、このところ愚痴とも取れるコメントが増えています。私は13日の当欄で昨年同様の値動きになれば、「中旬ごろからドル/円は切返しの動きになるのでは?」と伝えておりましたが、今年ここまでの安値は20日に記録した115.95円。年初からの高値120.44円から約4.5円下落しており、いいところまで調整が進んだと見ることも出来そうであり、この安値がターニングポイントとなるのではとも考えられます。ただしそれは明日・明後日に控えている日米のイベントを終えるまでは何とも言えないというのが正直なところです。

FRBは無風?日銀は黒田総裁の発言次第

明日4時に発表されるFOMC。個人的には政策金利現状維持、声明文でも「今後の経済指標次第」とのこれまで通りの文言が踏襲されサプライズはないと考えていますが、声明文で新興国経済のリスクに突っ込んだ文言が示されるようだと、今後の利上げ回数に影響も及ぶとの連想から、ボラティリティが高まることには要注意だと考えています。

それ以上に私が注目しているのは翌29日の黒田総裁記者会見。ダボス会議でのインタビューを聞く限り金融政策は現状維持であると考えますが、先週のドラギ総裁の会見で、日銀の追加緩和観測に対する期待も高まってきていますので、「必要があれば躊躇なく対応」とのこれまでの紋切り型の発言に市場が失望→日経平均先物下落→リスクオフの流れになるのではないかと懸念しています。恐らく、黒田総裁としてもここで切り札を使ってしまうことは考えていない(次の手段が無くなるから)と思います。出来るだけ市場に期待を抱かせつつ、切り札を温存しておきたいというのが本音ではないかと考えます。ドラギ総裁のような口先の誘導が出来るのかがポイントになりそうです。

昨日の相場を見るにつけ、ドル/円の上下の値幅は上1円、下3円程度は想定しておく必要があると思っています。現在、多くの個人投資家は評価損が拡大、かなり苦労されていることが想像できます。一方で、マーケット関係者の間では今年のドル/円の高値130円予想とする向きもかなり多いことは事実です。ただ、その時にマーケットから退場を余儀なくされていては元も子もありません。ドル/円は20日の115.95円から118円台へ切返していますが、今ここでホッとするのではなく、万が一の値動きに備え、資金を厚めにしておく、あるいはロスカット注文を入れておくなどのリスクマネージメントをしっかりと行っておくことが大事であると考えています。

<資料>ドル/円 エンベロープの推移
ドル円エンベロープデータ出所:当社ヒストリカルデータ 赤:13DMA±1%、青:13DMA±2%

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比嘉 洋|マネースクウェアジャパン シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!