マーケット

ドラギマジック炸裂

【著者】

外国為替マーケット情報|2014/05/09

昨晩の概況

おはようございます。
昨晩はとんでもないドラギマジックでした。まずドル円は仲値で持ち上がった101.96を高値に101.70も割りこめず(安値は101.71)レンジ揉み合いが続きましたが、レンジの半値101.835をちょっと越えた101.85から上がらなくなって午後6時からじり安。
ドラギ総裁の発言待ちで小動きとなっていましたが、最初はドラギの作戦にひっかかり、冒頭の発言を聞いて新鮮味なくたいした事を言わないと判断して1.4000オプショントリガーを引っかけに手向かいしてきたユーロ買いの輩を十二分に引き付けて、1.3995まで買わせて、あとちょっともう一息で1.4000バリアを付ける。そうしたら俺だけは早めに止めるんだ・・・危険だから。
なんて考えながらユーロ買いをしていた連中をまとめて一気に切り殺す発言でした。
自分も緩んだ1.39705で買って1.39770で止めてまた下がったら買おうとしていた矢先の1.3965-60割れで、うん?なんだこの下げ?と思い、買うのを止めましたが、あまりの急激な下げでロングが切り遅れたことは確かでしょう。発言しながら、チャートを見ていたんじゃないかとツイートしてくれたフォロワーさんもいたぐらい、押し目買いで買っていた連中が投げるタイミングを計ったような冷徹なコメントでした。
 昨日自分でもツイートしましたが、何時一気に下げに繋がる発言してやろうかと舌舐めずりしながら喋っていたと感じました。これは逃げられん。
しかも1.3915-20で止まり、更に1.3890台でも止まって戻す動きが出ていたので、ナンピンしたところやもうそろそろいいんじゃ・・・というロングも出来ていたようでしたが、これが更に1.3880割れから投げさせられて午後11時過ぎに1.3853へ。1.3870レベルまで戻すも、まだロングがしこりまくって1.3850割れで更に投げが出て1.3833まで急落するとんでもない展開でした。

このユーロ急落でドル円は101.86まで11時過ぎには戻しましたが、ユーロ円の急落で上値が重たいところに米10年債の利回りが低下し101.58へ。一旦は米30年債の入札結果が悪く2.63%まで10年債が売られた(金利上昇)場面で101.72レベルまでドル円は買い戻しが入ったようですが、明け方4時過ぎに101.47の安値を付けています。

ドラギ君に完璧にしてやられたインターバンクは、退場者も相当出た事でしょう。週間ストップロスリミットどころか月間ストップにひっかかって今月はペナルティボックス入りしたディーラーもいるのでは。最初からきつい発言せずにおびき寄せて夢を見させて、奈落の底へ突き落すとは・・・。
 ドラギ総裁の発言で
ECB理事会としてECBスタッフによる6月初旬のスタッフ経済予想の内容を見極めた上で、必要であるなら6月の会合で行動することは容易である」
来月の会合で新たな金融政策措置を検討する可能性があることを明確に述べたこと、更には今回のように逆らって1.4000を狙いに行けばいつ突然相場を無理やり押し下げられるか判らないため1.4000のバリアを付けに行く気力を失ったと思います。今からどんどんとショートを振るわけではないでしょうが、少なくとも痛さを忘れるまでは上値攻めしないと心に誓ったディーラーが多いのでは・・・。
ユーロは戻れば売りが出そう。

ドル円は101.750から上を売りから入ってみたいと思います。基本はまだレンジで、101.200は固いサポート。手前の101.40割れでも101.37、32、30、27、21と過去サポートされており101.40が割れても突っ込んで売らずに利食い千人力でしょう。売った場合のストップは102.05でイメージしてみます。

大きくは抜けない展開となりそうで、昨日やられたインターバンクのディーラーは本日金曜は大した指標も無いので、早帰りして気分転換して来週に備える人が多いのではと思います。その意味では小動きとなると思われるので、早めに利食い回転した方が良さそうです。前にお伝えしたように仲値需給はゴールデンウィークの輸入決済のずれ込みが本格化してくるので仲値が結構不足する時期かもしれないのでご注意を。
本日もよろしくお願いいたします。

ドル円・クロス円・ユーロドルは、全て今日は戻り売りから

<ドル円 売り>
ドル円は101.770、101.870で売りから。
ストップは102.050に置きながら、101.400割れ、101.300で利食いする回転をイメージしました。
レンジ 101.250(101.350)–(101.750)101.900 
作成時 101.651-655 9:58AM

<ユーロドル 売り>

ユーロドルは1.38600、1.38700で売り。ストップは1.38800と狭く置きます。
1.38250以下、1.38150で利食い千人力。
レンジ 1.38150(1.38250)–(1.38600)1.38700 
作成時 1.38354-361 10:04AM

<ユーロ円 売り>

ユーロ円は140.900、141.050で売り。
ストップは141.280に置きながら、140.400以下、140.300で利食いするような回転をイメージしました。
レンジ 140.300(140.400)–(140.900)141.100 
作成時 140.650-659 10:10AM

<ポンド 売り>

ポンド円は172.330、172.430で売りから参入する。
ストップは172.800に置きつつ、171.900以下、171.800にかけて買戻しするイメージで見ています。
レンジ 171.800(171.900)–(172.400)172.600 
作成時 172.034-048 10:29AM

対ドルは1.69450、1.69550で売りから。
ストップは1.69750に置きながら、1.68950、1.6880で買い戻しするような回転をイメージしています。
レンジ 1.68800(1.68950)–(1.69450)1.69600 
作成時 1.69229-242 10:14AM

<豪ドル 売り>

豪ドル円は95.350、95.450で売りから。
95.700にストップを置きながら、94.900以下、94.750で利食いする回転をイメージしました。
レンジ 94.750(94.900)–(95.350)95.550 
作成時 95.145-157 10:36AM

対ドルは 0.93750、0.93850で売りから参入する。
ストップは0.94000に置きながら、0.93400以下、0.93300で買い戻しするような回転をイメージしています。
レンジ 0.93300(0.93400)–(0.93750)0.93850 
作成時 0.93593-606 10:16AM

<ニュージードル 売り>

ニュージー円は87.950、88.050で売りから。
ストップは88.250に置きながら、87.450以下、87.350で利食いする回転をイメージしました。
レンジ 87.350(87.450)–(87.950)88.100 
作成時 87.661-678 10:44AM

対ドルは 0.86450、0.86550で売りから。
ストップは0.86750に置きながら、0.86000、0.85850で買い戻しするような回転を考えています。
レンジ 0.85850(0.86000)–(0.86450)0.86600 
作成時 0.86271-289 10:19AM

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小林 芳彦|JFX株式会社代表取締役

小林 芳彦

慶応義塾大学商学部卒、協和銀行入行し本店資金為替部調査役へ。 クレディスイスやバンク・オブ・アメリカで要職に就き、当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。現JFX株式会社代表取締役