ECB理事会、ドラギ会見に注意

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外国為替マーケット情報|2014/06/05

昨日は欧州時間に発表されたユーロ圏のサービス業PMIは速報値から若干の下方修正が目立ちましたがユーロはECB理事会を控えての緊張から堅調地合いを維持となりました。また、英国のサービス業PMIは市場予想を上回り、売り込まれつつあったポンドは反発し1.67をしっかりと守る動きとなりました。
米国時間には金曜日の雇用統計の前哨戦ともいえるADP雇用統計が発表されましたが、直近の4ヶ月で最低の数字となり、雇用統計へ向けての不安からドル売りが進みました。しかし、その後に発表されたISM非製造業景況指数は昨年8月以来の高水準となり流れは反転となり結局終わっていれば大きな動きにはなっていないといった状況です。
米国時間後半ではユーロがジリジリと値を下げ、1.36を割り込むところまで押し込まれています。

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【主要通貨ペアの動き】

ドル円は上値を探るものの102円台後半ではやはり上値の重い推移となっています。この重たいゾーンをしっかりと上抜けることができないと次第に下値を探る動きが活発化すると思われます。レジスタンスは102.80−103.00近辺で上抜けると更なる上昇圧力が高まり、サポートは昨日のサポートとなった102.45近辺で割り込むと時間足チャートではダブルトップのネックライン割れとなり102.30、102.00などをターゲットとした下落圧力が加わると予想されます。

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ユーロドルは上値の重い推移となっています。今週のサポートとなっている1.3585はなんとか死守している状況ですが、このラインを割り込むと更なる下落圧力が加わると思われます。
本日はECB理事会、ドラギ総裁の記者会見が控えていることから様子見モードが強まると思われますが、上値の重さは引き続き残ると思われます。ECB理事会、ドラギ総裁の会見では内容次第で大荒れとなる可能性が高く、不用意に近づかない方が無難だと思われます。

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ユーロ円はサポートであった140.00がレジスタンスとなり上値を押さえるような動きとなりました。本日も140.00を抜けることができるかどうかに注目が集まります。サポートは節目の139.00、そして最終防衛ラインが138.00と考えられます。本日はユーロドル同様にECB理事会、ドラギ総裁の記者会見が控えていることから神経質な展開が続くと思われます。

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崩れかけていたポンドドルはサービス業PMIの結果を受けて反発に転じ、再度方向感の薄い状態へと戻ってしまいました。本日は昨日のサポートとなった1.67をしっかりと守れるかどうか、上は先週から上値を押さえている1.678を上抜けることができるかどうかに注目したいところです。
本日はBOE金融政策会議、ECB理事会にドラギ総裁の会見とイベント盛りだくさんのため、レンジ抜けのきっかけになる波動を造り出すかもしれません。

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豪ドルは続伸となったものの上値の重さは目立つ推移となっています。本日は貿易収支、中国のPMIなどで上下に揺さぶられていますが引き続き0.92−0933のレンジ抜けを狙いたいところです。

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【本日の注目材料】

木曜日の市場の注目は欧州時間のECB政策金利、ドラギ総裁の会見に集まりアジア時間は全体的に様子見モードとなることが予想されます。直前の消費者物価指数の速報値の結果にもよりますが、市場では追加緩和観測はすでに織り込まれていると考えられ、政策金利の利下げ、預金ファシリティ金利のマイナス化程度では市場の満足は得られず、発表後の材料で尽くしによる反発にも警戒が必要となります。ただし、すでに警戒されているということも相場は織り込むと考えると素直にユーロが下がるというシナリオも考えられ、予想は困難に思われます。
BOEの金融政策委員会では金融政策自体に変更はないと思われますが、声明等で利上げ観測を後退させる内容となるとポンド反発の重荷となる可能性があります。

【本日の予定】

G7首脳会議(サミット)
08:50 日 対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)
10:30 豪4月貿易収支
10:30 佐藤日銀審議委員講演(14:00から会見)
10:45 中国5月HSBCサービス業PMI
12:45 日30年国債入札(7000億円)
15:00 独4月製造業受注
18:00 ユーロ圏4月小売売上高
20:00 イングランド銀行金融政策委員会(MPC)、政策金利・資産購入枠発表
20:30 米5月チャレンジャー人員削減予定数
20:45 欧州中央銀行(ECB)理事会、政策金利発表
21:30 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁記者会見
21:30 米新規失業保険申請件数
21:30 加4月建設許可件数
23:00 加5月Ivey購買部景況指数
翌2:30 コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁(投票権あり)講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
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チーフストラテジスト 佐藤甲様

佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

【闘魂注入】シュラスコ佐藤の大胆予想! 佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト