ジャクソン・ホールのイエレン議長とドラギ総裁

【著者】

流れが変わるか?

今晩は、今後の為替相場、株式相場に大きな影響を与えるかもしれないイベントがあります。

それは、カンザスシティ連銀主催のジャクソン・ホールにおけるカンファレンスです。このイベントは、毎年恒例となっていて、世界の中央銀行関係者と、一部の金融機関のエコノミストなどや、一部のメディア関係者など100人足らずの小規模な催しです。

しかしこの場は世界の中央銀行家にとっては非常に重要な意見交換の場になっています。

この催しが注目されるようになったのは、何と言っても2010年のこの場で当時のバーナンキFRB議長が講演の中で「経済見通しが大幅に悪化するなど必要性が明らかになれば、非伝統的手段を通じて追加の金融緩和を実施する用意がある」として、結果的にQE2の予告をした、とされたことからです。今年のテーマは「労働市場のダイナミズムの再評価」です。

今晩、日本時間23時からイエレンFRB議長が「労働市場」というタイトルで講演をします。

全体のテーマから考えると、イエレンFRB議長は、労働参加率非常に低い水準にあることや、賃金の上昇圧力がほとんどないことなどから、労働市場にはまだまだ循環的な問題が残っており、金融政策に求められることは依然として多い、という現在の政策スタンスを継続していく、とい主旨の発言をするのではないでしょうか。

そうなれば、早期利上げ観測が弱まり、株式市場には好材料となりますが、ドル相場にはマイナスの影響が出ると考えられます。

その後明日未明の3時半からはドラギECB総裁も講演をします。可能性は低いものの、まさに2010年のバーナンキFRB議長講演の再現で、量的緩和の予告をするかもしれません。もしそうなれば、ユーロ売りが強まると考えられます。

<本記事ご協力>

チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

プライスはすべてを織込む!チャートで世界を見通せ 高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト