夏休みモードで動き鈍い

【著者】

昨日は米国時間にフィッシャーFRB副議長、ロックハートアトランタ連銀総裁のコメント機会がありましたが、市場の想定の範囲内の内容にとどまったこともあり、ドル買いが大きく進むような展開ともならず、調整が進むような動きとなりました。ギリシャの3次支援に関して順調な交渉が進んでいるように見えるユーロや先週大きく売り込まれたポンドなどを中心に買い戻しが入る動きとなりました。

先ほど、中国による人民元レートの大幅引き下げが発表されたことを受け市場ではドル買いが進み、夏休みモード流動性の薄い相場のなかで豪ドルなどを中心に対ドルで大きな下落となっています。

米国株式市場

主要通貨ペアの推移

ドル円雇用統計後の下落を埋めるような動きとなり、124円台後半まで上昇するも、125円台を積極的に攻める動きとなはらず伸び悩む推移が続いています。本日は先ほど中国の人民元レート引き下げを受けて急騰するような動きとなっていますが、125円手前で失速する動きとなっています。125円台にしっかりと乗せることができるか、雇用統計後のサポートとなっていた124.10付近を守れるかどうかでまずは方向感を探っていきたいところです。

usd jpy

ユーロドルは底堅い動きが続き、1.1台を回復する動きとなりましたが、先ほどの中国の人民元レートの引き下げを受けて1.1を割り込むところまで下落する動きとなり、昨日の上昇分を吐き出してしまうような動きとなっています。サポート候補と考えるのは先週末からのレジスタンスとなっていた1.098付近などが挙げられます。日足チャートでは上昇基調が強まり始めているものの、ここで失速してしまうようであれば引き続き方向感の薄いレンジ推移が続くことが予想されます。

eur usd

ユーロ円は底堅い推移を続け137円台に乗せる動きとなっています。7月13日の高値である137.80付近をしっかりと上抜ける動きとなると140円台へ向けた波動となる可能性が高まります。本日は先ほど人民元下落を受けて失速していますが、137円台をしっかり守り高値を更新していけるかに注目が集まります。

eur jpy

ポンドドルは先週の下落から反発する動きとなり、1.56付近まで上昇する動きとなりました。本日は中国の人民元下落の影響で強まったドル買いに押され、1.55台中盤まで押し込まれる動きとなっていますが、昨日の上昇の38近く戻した1.555付近では押し目買いが入りやすい水準と考えられ、この付近で踏みとどまれるようであれば再上昇の可能性は十分に残ると考えられます。レジスタンスは引き続き7月に入り上値を抑えている1.57が意識されると考えられ突破すると上昇圧力が強まると考えられます。

gbp usd

豪ドルは欧州時間までは上値の重い推移が続きましたがNY時間に入ると反発に転じ0.74台を回復する動きとなりましたが、先ほどの中国の人民元レートの引き下げを受けて大幅下落となり、昨日のサポートとなっていた0.735をあっさりと割り込む動きとなっています。本日は先週後半のサポートとなった0.7315を守れるかに注目したいところです。割り込んでしまうと直近で買いが強まっていましたが、その買いで入った参加者の失望売りが加速し、下落圧力が強まると考えられます。

aud usd

本日の注目材料

本日は欧州時間にドイツのZEW景況指数、米国時間には非農業部門労働生産性、卸売在庫などの発表が予定されています。また、市場の注目度は低くなっているもののギリシャと債権団の3次支援に関しての協議が進んでおり、スムーズに合意に至ればユーロの下支え材料の一つになると考えられます。

米国時間は経済指標に関しては結果に一喜一憂する場面も見られると考えられますが、よほど悪くない限り、影響は限定的となると予想され、債権市場や株式市場の動向なども見ながら、ドルの強弱を探っていくような状態が続くと考えられます。

また、市場は引き続き夏休みモードということもあり、流動性が少し薄い状態が続きます。特にアジア時間は方向感が出にくく、何かあると本日のように雑な動きとなる神経質な相場が続くことが予想されます。

本日の予定

08:50 日7月マネーストックM3
10:30 豪7月NAB企業信頼感・景況感
18:00 独8月ZEW景気指数
18:00 ユーロ圏8月ZEW景況指数
21:15 加7月住宅着工件数
21:30 米46月期非農業部門労働生産性(速報値)
21:30 米46月期単位労働コスト(速報値)
23:00 米6月卸売在庫・卸売売上
翌2:00 米3年債入札

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト