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ECB理事会、ドラギ総裁の会見に注目

【著者】

昨日からの流れ

昨日は米国時間に発表された中古住宅販売件数が市場予想を上回り、また原油在庫が市場予想を下回る結果となり原油価格が上昇したことを受けて、リスクオンの動きが強まり、円売り、資源国通貨買いが強まる動きとなりました。
ECB理事会を控えていることもあり、ユーロは比較的上値の重い動きとなりました。ポンドは欧州時間に発表された英国の雇用統計が弱く売り込まれる推移となりましたが、その後は持ち直す動きとなり、一時1.44台に乗せる動きとなりました。EU離脱に関しての最新の世論調査において、残留派が盛り返したことや原油価格が底堅い推移となったことなどもポンドの底を支える材料となっています。

主要通貨ペアの推移(2016/4/21)

USDJPY

ドル円は底堅い動きとなり、高値を結んだ短期のトレンドラインを上抜ける動きとなり、心理的節目となる110.00に接近する動きとなっています。110.00付近では抵抗がそれなりに強まる可能性があるため、接近した際には注意が必要です。また、110.00を上抜けるような動きとなると、日足チャートではダブルボトムのネックラインを上抜けるような状態となるため、上昇基調がさらに強まる可能性があるため、注意が必要です。

市場では105円や100円を予想する声が多く上がっており、ポジションが円買いに傾いていることが想定され、ストップロスを絡めた短時間での大きな上昇となる可能性もあるため、接近した際は注意が必要です。

ドル円

EURUSD

ユーロドルは上値の重い推移となり、前日の上昇分を全て吐き出すような動きとなっています。本日はECB理事会、ドラギ総裁の記者会見が予定されており、内容次第で上下に大きく振れる可能性があるため、注意が必要です。

テクニカル面では日足チャートで高値を更新できず、安値を結んだラインに接近する状態となり、4月14日の安値となる1.1234付近を割り込むと下落が勢い付きそうな状態となっています。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円は上昇が一服し、方向感の薄い推移となりました。前日の高値となった124.45付近を上抜けることができず、124.30付近で上値が詰まり、押し戻される動きとなっており、本日は上下双方向への注意が必要です。

また、ユーロドル同様に本日はECB理事会、ドラギ総裁の会見内容次第では上下に大きく振れる可能性があるため、政策金利発表、ドラギ総裁の会見中の動きには注意が必要です。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルはNY時間序盤までは底堅い推移となり、1.44台に乗せる動きとなりましたが、その後は失速し、1.43台まで押し戻される動きとなりました。昨日は1.433付近がサポートとなり下げ止まっているため、本日はこの水準を守れるかどうかにまずは注目したいところです。
保ち合いを上抜けてきたこともあり、短期的な基調は上方向と考えられますが、値動きの荒い通貨だけに注意が必要です。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルは調整売りに押され、0.78を挟んだ攻防が続いています。短期的に上昇が続いていたため、本日も調整が続く可能性が挙げられます。下値を探る動きとなった際のサポート候補としては直近のレジスタンスとなっていた0.773-0.774付近が挙げられ、この付近で下げ止まるようであれば上昇基調が続く可能性は十分に残ると考えられますが、割り込んでしまうようであれば、上昇基調が崩れる可能性が高まるため、注意が必要です。

豪ドル

本日の注目材料

本日は欧州時間に予定されているECB理事会、ドラギ総裁の会見に注目が集まります。ECB理事会では前回追加緩和を行っているため、追加措置の可能性は低いと考えられますが、何らかの調整が行われる可能性もあるため、発表前後の動きには一応警戒が必要です。ドラギ総裁の記者会見では追加緩和の可能性の有無やユーロの水準に関してのコメントの有無に注目が集まります。過去にも1.15に迫るところではECB関係者からの牽制が増えたことがあり、ドラギ総裁からも何らかの牽制コメントが出てくる可能性はあると思います。
逆に、前回の緩和の効果を検証しているとの内容が中心となり、次の緩和に関しての手がかりが得られないような内容となるとユーロが急騰というシナリオも考えられるため、上下双方向への警戒が必要です。

米国時間のフィラデルフィア連銀製造業指数や新規失業保険申請件数はドラギ総裁の会見直前ということもあり、相場への影響は限定的になることが想定されます。

本日の予定

08:50 日対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)
10:30 豪13月期NAB企業信頼感指数 
12:45 日20年国債入札(1兆1000億円)
15:45 仏4月企業景況感 
17:30 英3月小売売上高
17:30 英3月財政収支 
18:00 ユーロ圏2015年政府債務(対GDP比) 
20:45 欧州中央銀行(ECB)理事会、政策金利発表 
21:30 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁記者会見
21:30 米4月フィラデルフィア連銀製造業指数 
21:30 米3月シカゴ連銀全米活動指数 
21:30 米新規失業保険申請件数 
22:00 米2月住宅価格指数
23:00 米3月景気先行指数 
23:00 ユーロ圏4月消費者信頼感(速報値)
23:00 カーニーBOE総裁講演
翌2:00 米5年物インフレ連動債入札

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト