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ECB理事会を控えてユーロの上値重い

【著者】

昨日からの流れ

昨日は中国のGDPが市場予想ほど悪化していなかったことで、市場のリスク許容度が改善となり、円やスイスフランが弱い推移となったほか、ECB理事会を警戒したユーロ売りが進み、ドルは底堅い推移となりました。
また、原油価格が下落したことでカナダドル等の原油価格と連動性の強い通貨は軟調な動きとなりました。米国株式市場はエネルギー関連などが足を引っ張り、伸び悩む推移となっています。

主要通貨ペアの推移(2015/10/20)

USDJPY

ドル円(USD/JPY)は方向感の薄い中、底堅い動きを続けています。昨日は119.60に迫るところでは上値が詰まる状態が続いているため、本日はこの水準を上抜けることができるかどうかに注目したいところです。サポート候補は先週末も一度サポートとなった節目の119.00付近が意識され、割り込むと下値を探る動きが強まるかもしれません。

ドル円

EURUSD

ユーロドル(EUR/USD)は上値の重い推移が続いています。昨日は1.13に迫るところでは下げ渋る動きとなっており、反発は1.1345付近で失速する動きとなっています。本日はこの1.131.1345のどちらに抜けてくるかで方向感を探っていきたいところです。ECB理事会を警戒しての売りが強まっているようですが、テクニカル面では大きな流れでは方向感は依然として薄い状態であるため、上下双方向の動きへの警戒が必要です。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円(EUR/JPY)は方向感が薄いなか、135円台の後半から前半へとジワリと値を下げる動きとなりました。欧州時間からNY時間にかけては135.05135.45付近での狭いレンジでの推移となっているため、本日はこのレンジをどちらに抜けていくかで方向感を探っていきたいところです。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは欧州時間にかけて底堅い推移となったものの1.55付近で押し戻される動きとなっています。日足チャートを見ても、下降トレンドラインに接近したところでの攻防となっており、ここで踏ん張れるかどうかを見極めたいところです。しっかりと1.55を上抜ける動きとなれば上昇基調が強まることが予想されますが、ここで失速してしまうと引き続き緩やかな下降トレンド継続となり、上値の重い状態が続くことが予想されます。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルはアジア時間は中国のGDP発表後に底堅い動きとなりましたが、米国時間に資源価格が下落したことに併せて下落となり、上値の重い推移が続いています。日足チャートを見ると引き直したトレンドラインに沿って上値を抑えられる状態となり、元気のない状態が続いています。

昨日は0.724付近で数回サポートされているため、本日はこのラインを守ることができるかどうかに注目が集まります。割り込んでくるようであれば10月14日のサポートとなった0.72が意識され割り込むと大崩れとなる可能性もあるため注意が必要です。

豪ドル

本日の注目材料

本日はアジア時間にRBA議事録、欧州時間にカーニーBOE総裁等の英国財政委員会での質疑応答、米国時間には米国の住宅着工件数、ダドリーNY連銀総裁、パウエルFRB理事の講演、イエレン議長のコメント機会などが予定されています。

住宅着工件数は市場の予想通り堅調地合いを維持できるかどうか、FOMCメンバーからは年内利上げに関する手がかりを得ることができるかどうかに注目が集まります。イエレン議長のコメント機会は式典での挨拶ということで金融政策に言及したコメントは期待しにくいと考えられますが、一応、注意が必要です。

本日の予定

09:30 豪準備銀行(RBA)金融政策決定理事会議事録公表
17:00 ユーロ圏8月経常収支
18:00 ベイリーBOE副総裁コメント機会
19:00 カーニーBOE総裁コメント機会
21:30 米9月住宅着工件数・建設許可件数
21:30 加8月卸売売上高
22:00 ダドリー米NY連銀総裁、パウエルFRB理事講演
翌0:00 イエレンFRB議長コメント機会

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト