ギリシャは合意ゴールでECBトレード再開

本日を過ぎてしまえば、ギリシャ国内の銀行の手持ち資金が無くなるというデッドラインがあるなか、突如ベルギー首相によるコメントの合意報道が流れました。

これによりECBはギリシャへのELA(緊急流動性支援)を再開すると思われ、ギリシャのユーロ離脱も回避。もちろん、今後もギリシャが歩む道は困難であることに違いはありませんが、大きな山場を越えたことになります。

市場はこれを好感しユーロは急騰。欧州株も大幅高で始まりDAXは1.5%以上上昇。日経平均に至っては20,350円程度まで上昇しており、本日前日比309円高い20,089円まで上昇したにもかかわらず恐ろしいほどの強さを発揮しています。

合意報道直後はユーロ買い、株買い、円売りとリスクオンとなりましたが、ユーロはすぐさま失速。1時間後には高値から100ポイント失速することとなりました。

長引いたギリシャ問題に市場参加者も飽き飽きしており、ようやくメインテーマは米国の利上げ時期へシフト。ユーロドルは債券利回りの急騰で一段落していたECBトレードの再開が始まるのだと思われます。
まさに「噂(合意するかも)で買って事実で売り」という典型的な例となりました。
最初のターゲットは、6月末からの下げ止まりラインとなっている1.0950付近が目途となります。

一方ドル円ですが、一時122円を割り込んだものの非常に強い動きとなっています。
最近のギリシャショックや中国株の急落が、FRBの年内の利上げを後退させたという声もあります。
しかし、いつも予想時期を勝手に前後させるのは市場参加者であり、そもそも中国経済の減速はFEDも織り込み済み。
イエレンFRB議長も、直近6月10日の講演でも「年内の利上げが適切」とコメントしています。
引き続き米国の雇用、経済が安定している限り、年内利上げのは変更なし。
生保の外債投資やGPIFの外国株の購入枠(3共済を合わせると9兆円程の円売りドル買い圧力)もまだ余力があり、長期マネーも下値ではドル買いを行ってくることから、ドル円の下値は限定的。
黒田ラインである125円を越えてくることは時間の問題でしょう。

目先は先週3回トライして越えられなかった123円を軽々と超えてきたことから、123-124円のゾーンに突入。ギリシャ選挙前日の123.98円をターゲットにしながら落ち着きどころを探す展開になりそうです。そして、明日の小売売上高や鉱工業生産を材料にしながら、徐々に足元を固めていく動きとなるのではないでしょうか。

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川島寛貴|みんなの外為スタッフ

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

みんなの株式の立ち上げ当初からプロデューサーとしてアライアンス業務を推進。みんなの外為、みんなの米国株、みんなのコモディティなど兄弟サイトの立ち上げも担当。通称「為替王子」