ECBトレード

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ECBトレードとは、2015年1月22日にECBの量的緩和実施を背景とするユーロ売りをメインとするトレードのことを指します。

この直後から4月まではユーロ売り、欧州株買い、債券買いが活性化しました。
ユーロドルは11年ぶりの安値を更新し、DAXをはじめとする欧州株価指数も7年ぶりの高値へ上昇し、史上最高値を更新。ユーロ圏の国債は軒並み利回りが過去最低を更新し、ドイツ債は7年債までがマイナス利回りに突入する異例の事態となりました。

為替の反応

22日のECBの発表後にユーロドルは1.1600から1.1100まで2日間で500ポイントの急落。
その後もユーロは下落し続け、3月13日に1.0462をつけるまで量的開始の発表から約1100ポイントもの下落を引き起こしました。

ユーロドルECBトレード

欧州株価の反応

日銀による金融緩和でドル円が上昇し、日経平均が大きく買われたように、欧州株価も大きく上昇しました。

・ドイツDAX30
DAX30

・フランスCAC40
CAC40

・イタリアFTSE MIB
イタリア40

・スペイン IBEX35
IBEX35
参考:Investing.com

どの国の株価指数も10%~20%ほど上昇していることが分かります。

欧州債券の反応

日銀が量的質的金融緩和を発表した翌日、日本国債市場はサーキットブレーカーが発動するほどの大混乱に陥りました。

欧州の国債市場はそこまでは動いていませんが、債券価格は上昇し利回りは急落しました。

・ドイツ国債10年債利回り

ドイツ債10年債

・フランス国債10年債利回り
フランス国債 チャート

・オランダ国債10年債利回り

オランダ国債 チャート
参照:bloomberg

ECBの金融緩和について

欧州中央銀行(ECB)は1月22日、国債を買い入れる量的緩和(QE)実施を決定しました。
買い入れは月額600億ユーロのペースで3月9日から開始。ちなみに、この開始の発表はTwitterによりつぶやきでした。

期間は2016年9月末までとなったいますが、『インフレ動向の持続的調整が確認できるまで継続』という終わり時期を未定とするオープンエンド方式を採用しました。

この量的緩和により、景気回復とデフレ回避に向けて2016年9月までに1兆ユーロ以上の資金が供給される見通しです。

なお、国債買い入れは各国中銀のECBへの出資割合に応じて行われます。つまり、ドイツやフランスのように経済規模の大きな国の方がギリシャやアイルランドなどの小規模な国より国債の買い入れ額が大きくなります。