【新興国通貨】週末の地方選めぐる混乱一服か~トルコリラ

 トルコリラのO/Nスワップ金利が今週大きな混乱を見せた。
エルドアン政権がトルコ国内の金融機関に対して投機的なトルコリラ売りに対する協力を行わないように圧力をかけたことで、オフショア市場での流動性が枯渇。
 O/N金利は一時1800%に達する動き。オフショア市場ではより大きな動きが見られたとの報道もあった。

 今週末の地方選を前にリラ安阻止の姿勢を見せた格好で、事実上リラ売りポジションを持てない状況となったことで、リラ市場は乱高下。

 先週後半に米金融機関のリラ売り推奨もあって5.4-5.5レンジから一気に5.85近くまで上昇した後、昨日5.30を付けたドルリラは、朝方の5.40近辺から5.60前後までドル高リラ安に。

 O/N金利が昨日の1800%台、トルコ市場朝の1500%近辺から50%前後に落ち着くという動きに。朝方、一気に調整がはいった後は50%前後で落ち着いてきており、リラ相場もこの後は落ち着いてくると期待されるところ。

 地方選での結果次第の面があるが、エルドアン政権への支持が確認できるようだと、リラ相場も落ち着きそう。

 もっとも、緩和的な金融政策がインフレを誘う、金融政策はより引き締めにという、一般的な認識とは逆となっている大統領の意向もあって、先週それまでの主要政策金利である1週間物レポ金利(24.00%)を利用したトルコ市中銀行への資金供給の停止、少し高い水準である翌日物貸出金利(25.50%)や後期流動性貸出金利(27.00%)の利用に切り替えるという事実上の利上げを実施するなど、目が離せない状況が続いているだけに、今後のリラ相場動向には要注意。 

minakbuPRESS編集部山岡和雅

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中