マーケット

ADPと雇用統計のアノマリー

【著者】

FXマーケット情報|2014/07/03

ADPの結果に期待は禁物

本日は5年ぶりにECB政策金利発表と雇用統計が同じ日に発表されます。

昨日発表されたADP民間雇用者数が予想20.5万人に対して、結果28.1万人となり雇用統計への期待が盛り上がっています。

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市場コンセンサスは非農業部門雇用者数が21.5万人ですが、ADPの結果からマーケットの期待は当然もっと上を想定しています。
ドル円の値動きを見ても分かるように、102円を伺うところまで上昇しており、好結果を織り込んできています。
しかしながら、ADPが非常に良くとも雇用統計の数字が良くないということはしばしば起こり得ます。

過去の例を見てみましょう。
2014年1月に発表されたADPは、予想20.0万人でしたが、結果は23.8万人と+3.8万人の上振れでした。

しかしながら、雇用統計では予想19.7万人のところ、結果は7.4万人という衝撃の結果となり、ドル円は80銭以上の下落となりました。

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2013年12月のADPでは予想17.0万人のところ、結果は21.5万人となり、+4.5万人の上振れ。

雇用統計も予想18.5万人のところ結果20.3万人となり、ドル円は60銭ほど上昇しましたが、その後利食いに押され半値以上の40銭下落しています。

無題

アベノミクス相場のど真ん中でもこの傾向はありました。
2013年3月のADPでは予想17.0万人のところ、結果は19.8万人と+2.8万人の上振れとなりました。

雇用統計発表の日のドル円レートは95円台。
ジリジリと発表に向けて上昇しています。

そして、発表数字も予想16.5万人のところ結果23.6万人となりドル円は80銭ほどの上昇しました。

しかしながら、事前の織り込みが強く利食い優先となり、高値からズルズルと売られ0時過ぎには60銭以上値を下げるかたちとなりました。

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やはり投資は「噂で買って、事実で売れ」の格言にあるように、これらの例から事前に織り込んでしまうと、相当な数字が出たとしてもインパクトは小さいということが分かります。

このロジックでいくと、雇用統計発表でたとえ良い数字が出たとしても、上昇意欲は弱く利食いに押される展開となりそうです。

ちなみに、今夜の非農業部門雇用者数の市場予想最高値は29.0万人、予想最低値は14.5万人と、意外と思い切った数字は出ていないようです。

ECBでは、前回アナウンスのあったABSの購入が予想されますが、前回出すものは全て出し切ったともいえるECB

ABSの買い入れがあったとしても、それは織り込み済みですので、
「今後数か月は金融政策に変更はない。」とのアナウンスを素直に受け止めた方が良さそうです。

ドラギ総裁はやはりユーロ安方向への誘導発言が考えられますが、まずは上記にもありますようにドル売りからくるユーロドルの上昇の可能性が高いのではないでしょうか。

過去の雇用統計のチャートはコチラ!
http://fx.minkabu.jp/indicators/01035/USDJPY/chart

過去のADP雇用者数のチャートはコチラ!
http://fx.minkabu.jp/indicators/01033/USDJPY/chart

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川島寛貴|みんなの外為スタッフ

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

みんなの株式の立ち上げ当初からプロデューサーとしてアライアンス業務を推進。みんなの外為、みんなの米国株、みんなのコモディティなど兄弟サイトの立ち上げも担当。通称「為替王子」