マーケット

今宵は米国雇用統計

【著者】

昨日からの流れ

昨日は株式市場や原油価格が伸び悩む動きとなったこともあり、リスク許容度が若干後退となりました。米国時間に発表されたISM非製造業景況指数は市場予想はなんとか上回ったものの、前回よりも低下となり、強いとは言えない状況となりました。その他、米国時間に発表された経済指標は新規失業保険申請件数が市場予想よりも若干弱く、製造業受注も前月から伸びたものの、市場予想を下回る結果となり、ドルの上値が重い状態が続きました。
ドルが売られる状態となったこともあり、ユーロやポンド、豪ドルなども押し上げられ、、底堅い動きとなっています。

本日の注目材料

本日は米国時間に米国2月の雇用統計の発表が予定されています。先行する新規失業保険申請件数は安定推移を続け、前哨戦となるADP雇用統計も底堅さを見せているため、大崩れは想定しにくい状況となっていますが、昨日のISM非製造業にて雇用指数が低下しているなどの不安材料もゼロではありません。
市場ではおそらく、非農業部門雇用者は安定的に推移して当たり前で、賃金の上昇が前回に続き、見られるかどうかが注目されることが想定されます。そのため、仮に非農業部門雇用者数が、市場予想を多少上回る結果となったとしても、賃金の上昇が伴わないようであれば、ドル買いは短期的なものとなり、その後はドル売りに転じるというシナリオも十分に考えられます。

主要通貨ペアの推移(2016/3/4)

USDJPY

ドル円は一昨日から伸び悩む推移が続いており、114円台での滞空時間は短い時間にとどまっています。日足チャートを見ると111115付近でのレンジ推移が2月中盤から続いており、レンジの上限に迫ったところで押し戻され、方向感の薄い状態となっています。このレンジをどちらかに抜ける動きとなるまで様子を見たいところです。

本日は米国時間に雇用統計の発表が予定されており、発表前後に大きく上下に振れる可能性があるため、注意が必要です。

ドル円

EURUSD

ユーロドルは下げ渋る動きから反発に転じ、1.09台に乗せる動きとなりました。日足チャートを見ると、1.1付近までは伸びしろがありそうな状態となっており、さらなる反発にも警戒が必要です。本日は米国時間に雇用統計の発表が予定されており、結果により上下に振れることが想定れるため発表前後は注意が必要です。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円はジリジリと上値を追う動きとなり、124円台中盤まで伸びる動きとなっています。日足チャートでは節目の125.00付近や強力なサポートとなっていた126.00付近がレジスタンスとして意識されることが想定されるため、その付近では一度、上値が圧迫されそうです。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは反発が続いていますが、1.42付近で上値を阻まれる動きとなりました。直近で売りが溜まっていたこともあり、戻りの勢いもそれなりに強いものとなっています。日足チャートを見ると大きな流れは下向き、その中での反発中であることが確認され、2月17日のサポートとなった1.4235付近や下降トレンドラインに接近すると思われる1.43付近がレジスタンス候補となりそうです。

ポンドドル

AUDUSD

下降トレンドラインを上抜けた豪ドルは続伸となり、昨年中旬からの強いレジスタンスとなる0.74付近に迫るところまで上昇となりました。週足チャートなどで見ると、この水準を上抜けると0.8付近を第一ターゲットとした上昇基調につながる可能性が大きく浮上します。

豪ドル

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト