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8月雇用統計 103円台トライなるか!?

【著者】

外国為替マーケット情報|2014/08/01

今夜の雇用統計はいつもにも増して盛り上がりそうですね!

■前回結果・事前予想
6月雇用統計|  非農業部門雇用者数/失業率
予想:21.5万人/6.3% 結果:28.8万人/6.1%

雇用統計

7月雇用統計|  非農業部門雇用者数/失業率
23.0万人/6.1%

注目ポイント!

・労働参加率(イエレンダッシュボード)
・10年債利回り
・今後103円より上を買っていく材料となるかどうか。

事前の値動き解説

ドル円は現在103円目前まで迫っていますが、101円台後半から102円台前半は、年金のドル買いの噂もありました。

7月28日に発表された内閣支持率は、安倍政権発足後初となる支持率50%割れとなる48%でした。
これに反応したのが海外ファンドで、安倍政権の株価上昇施策を期待した日本株の押し上げ要因となったようです。

その際に「安倍トレード」を行ったかどうか定かではないですが、101円後半、特に101.95-00円の実需の売り(愛知にある自動車会社の売りの噂)を粉砕し上昇!!
その後、102.20円より上に5,000本(約5,000億)ともいわれる稀にみる巨額の売りをこなし上昇により弾みがついた格好です。

しかも、30日に発表された米国第二四半期GDPは事前予想3.0%のところ、結果は4.0%という結果となり、さらに前回値も2.9%減から2.1%減へと上方修正され、ドル買い圧力が加速。
もともと、GDP速報値は1-3月期がマイナス成長となった反動から、4-6月期での持ち直しが期待されていたのですが、先進国レベルに高い結果になるとは市場は予想外だったようです。
さらに個人消費も予想1.9%のところ結果は2.5%となり、ADPのやや弱い結果を払拭し上昇するには十分すぎる数字となりました。

◆米7月ADP雇用統計
 前回:+28.1万人 予想:+23.0万人 →  結果:+21.8万人

金利の引き上げ時期が早まったことから、分かり易く米国株は売られNYダウは一時150ドル安となりました。

また、労働市場の専門家であるイエレン議長の「イエレンダッシュボード」が気にされていますが、4-6月期「雇用コスト指数」が5年半ぶりの高い伸び率となったことも米国の景気回復を示しているといえそうです。
【雇用コスト指数】
 予想0.5% 結果0.7% 前年比2.0%

※イエレン議長は5月に労働市場のたるみは「平均時給」、「雇用コスト指数」、「時間当たり給与」の伸び率が悪いことを指摘していました。

そして何より、30日の指標発表を機に、ずっと停滞していた米国の10年債の利回りが
跳ね上がり、前日比で0.1%の上昇となったことがドルの上昇を後押ししています。

このことから、金利の上昇を背景にインフレ傾向が加速する可能性が高まり、春からずっと雇用統計で高値を付けていた相場が終焉を迎えるのではないでしょうか。

今夜の雇用統計で20万人を割れるとドル売りとなりそうですが、上記の理由から、ドル円上昇の土台はできていると思われますので、雇用統計が更なる上昇のキッカケとなることを期待してみるのも悪くなさそうです。

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

みんなの株式の立ち上げ当初からプロデューサーとしてアライアンス業務を推進。みんなの外為、みんなの米国株、みんなのコモディティなど兄弟サイトの立ち上げも担当。通称「為替王子」