雇用統計、ギリシャ国民投票控え動意薄

昨日は各通貨方向感の乏しい動きとなりました。注目のギリシャに関してはIMFへの月末の返済は行われず、支払い延期を要請したとのことで、週末の国民投票の結果に委ねるような状態となりなっています。市場では想定の範囲内の出来事ということもあり、影響は限定的なものにとどまっています。米国株式市場は前日の大幅下落から反発に転じ、落ち着きを取り戻す動きとなっています。
米国の経済指標はシカゴPMIは依然として50を下回る弱い結果となったものの消費者信頼感指数は市場予想をしっかりと上回る良好な結果と強弱入り乱れる結果となり、相場への影響は薄い状態となっています。
明日に雇用統計、週末のギリシャの国民投票と大きなイベントを控えているため、積極的に動きにくいなか、ギリシャに関しての最新の報道や米国の経済指標の結果などに一喜一憂する神経質な相場がまだ続きそうな気配がしています。

米国株式市場

主要通貨ペアの推移

ドル円は122.00付近をサポートになんとか踏ん張り下落を食い止める動きとなりました。しかし上値の重さも残り、方向感の乏しい状態が続いています。まずは、昨日の午後以降のレンジである122.00122.60付近のどちらに抜けるかで方向感を探っていきたいところです。引き続き122.00の下にはストップ売りが溜まっていることが想定されるため、割り込んできた際には警戒が必要です。

us jpy

ユーロドルは方向感の薄い推移が続いています。欧州時間から米国時間序盤にかけて底堅い動きとなり1.12台を回復したものの、その後は失速となり、再び1.11台前半での推移となっています。本日もギリシャ関連の報道や米国経済指標で一喜一憂となり神経質な推移を続ることが予想され、読みにくい状況が続くと考えられます。

eur usd

ユーロ円は長い下ヒゲを残したものの、踏ん張ることはできず、下値を探る動きとなっています。昨日は一瞬136円台を割り込む場面もあったものの、基本的には136.00がサポートとなっているため、本日もこの水準を守れるかどうかに注目したいところです。割り込んでしまうようであれば一昨日のアジア時間のサポートとなった134.50付近などをターゲットとした下落圧力が強まる可能性があります。

eur jpy

ポンドドルは方向感の薄いなか、下値を探る動きとなりました。本日は先週から数回サポートとして活躍している1.5665付近をしっかりと守れるかどうかに注目したいところです。割り込んだところにはストップ売りも多少入っていることが予想され、下落圧力が強まる可能性があるため、接近した際は注意が必要です。

gbp usd

豪ドルは底堅い推移となりましたが、0.77台では伸び悩む推移となり、0.77を割り込むところまで押し込まれる動きとなりました。本日は昨日のレジスタンスとなっていた0.7725付近を突破できるかどうか、NY時間のサポートとなった0.768を守れるかどうかで最初の方向感を探っていきたいところです。

aud usd

本日の注目材料

本日はアジア時間に日銀の短観、中国製造業PMI、欧州時間にはユーロ圏の製造業PMI、英国の製造業PMI、米国時間にはISM製造業景況指数の発表と景況感を探る各国の経済指標が続きます。不振が続く米国製造業に回復の兆しが出てくるようであればドル高を支える材料となりますが、引き続き冴えない状態が続くようであれば9月利上げの期待は低下し、ドルの上値を圧迫する材料となります。また、雇用統計前ということもあり、内訳の雇用指数にも注意したいところです。

また、米国時間には明日の雇用統計の前哨戦となるADP雇用統計の発表が予定されています。市場の関心がギリシャに向いているため、大きなサプライズとならない限りは市場へのインパクトは限定的なものになると考えられますが、発表直後のインパクトはそれなりに大きいため発表前後は警戒が必要です。

本日の予定

08:50 6月日銀短観
10:00 中国6月製造業PMI
10:00 中国6月非製造業PMI
10:30 豪5月住宅建設許可
10:45 中国6月HSBC製造業PMI(改定値)
16:50 仏6月製造業PMI(確報値)
16:55 独6月製造業PMI(確報値)
17:00 ユーロ圏6月製造業PMI(確報値)
17:30 英6月製造業PMI
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
20:30 米6月チャレンジャー人員削減予定数
21:15 米6月ADP全国雇用者数
22:45 米6月マークイット製造業PMI(確報値)
23:00 米6月ISM製造業景況指数
23:00 米5月建設支出
23:30 米週間原油在庫

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト