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本日決戦の木曜日!!ただし、真に狙いを定める通貨は・・・?

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外国為替マーケット情報|2014/07/03

金融抑圧”下での歴史的なドル/円の低ボラ状態

昨日7月2日に2014年元旦から183日目、つまり一年のちょうど真ん中を迎えた中、前半相場、特にドル/円相場を振り返ってみても、とにかく「動意に乏しい」の一言に尽きます。今年に入ってからのドル/円の1ヵ月高低差平均は2.43円、6月に至ってはその高低差が1.52円と、1980年代以降ワースト2位の低ボラ環境。ワースト1位が2011年12月の1.29円、ワースト3位が2012年8月の1.73円ということからも、近年のボラティリティの低下傾向が見て取れます。
これは、現在の相場環境がいわゆる“金融抑圧”(=financial repression)相場の真っ只中であることが指摘されていますが、まさにこの“抑圧的”な金融政策の下、金利との相関性が高いドル/円相場が特に抑圧的な動きに。
“金融抑圧”とは要するに、株価だけ上昇させて金利は低く抑え込みたいという為政者側の論理に合致し、その方法論としては、
①名目金利を下げること
金融緩和策を実施し、おカネのバラまきを通じて物価(=インフレ率)を上げること。
つまりは両者とも実質金利を下げることにより実体経済を刺激して好景気循環へと回復させることが至上命題。まさに日銀が実施している異次元の金融緩和がこれに当てはまりますが、一方の米国はいち早く「出口」を模索しつつある状態。この「出口」に向かっている、つまり金利を上げる方向性の通貨(=ドル)と、その「出口」がまだ先の通貨(=円)があり、遅かれ早かれその方向性の違いが鮮明になるに従ってドル高・円安基調になるのは時間の問題と見ますが、どうなのでしょうか?

極めてシンプルなロジックで動く“アングロサクソン通貨”が狙い目!?

そんな中、本日7月3日には2大イベントが予定されています。米雇用統計とドラギECB総裁の定例会見。
前者については、2日のADP雇用統計結果が良かったこともあり、楽観的な見方が大勢を占めていますが、良い数字→「織り込み済み」、悪い数字→「イエレン・ダッシュボードでの“吸収”」になるのでは?との観測。問題は後者のドラギECB総裁会見。先述した“金融抑圧”相場をひた走ろうとしているユーロ圏ですが、“マイナス金利”というサプライズ・カードが前回出た一方で、“量的緩和”という勝負カードは依然「口先」の状態。今夜の理事会とその後の会見で再度「ドラギ・マジック」上演となるのかに耳目が集まります。

ただし、投資家の立場から見ると、“のるかそるか”の出たとこ勝負をすることは是非とも避けるべきで、(結果が)出てからの勝負でも遅過ぎることはありません。むしろ、「相場は極めてシンプルなロジックで動く」というスタンスを踏襲し、よりシンプルな相場環境となっているNZドル/円、豪ドル/円、ポンド/円、そしてカナダ/円といった“アングロサクソン通貨”の押し目買いに狙いを定めてみるのも一案です!

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津田 隆光|マネースクウェア・ジャパン

津田 隆光

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA)。 テクニカル分析をベースとしたレポートを執筆する他、ラジオNIKKEI「ザ・マネー ~西山孝四郎のFXマーケットスクウェア」では隔週金曜日にコメンテーターを務める。