雇用統計前哨戦に注目

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外国為替市場情報|2014/04/02

昨日は経済指標の発表が多い一日となりました。アジア時間の中国の製造業PMIは政府発表のものはRBA政策金利発表時の声明文にて豪ドル高を懸念する内容が若干強まったことから、豪ドルが上値の重い推移、欧州時間には英国製造業PMIが若干下振れたことを受けポンドが失速となり、これまで強かった通貨がブレーキを掛けられる展開となりました。ドイツの失業率は改善、失業者数も減少したのに対しユーロ圏の製造業PMIの確報値はドイツが下方修正となったのに対し、フランス、イタリア、スペインなどは上方修正となり全体を通しては速報値から横ばいの結果となりました。

米国時間に発表となったISM製造業景況指数は市場予想には届かないものの前回よりも改善をし、また、本日早朝に発表となった米国の3月の自動車台数が大きく増加していたことも米国の雪解けを強く示唆するものとなっています。

米国株式市場は底堅さをキープ、米国債利回りも引き続き堅調な推移を続け2.75%近辺での推移となっています。

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ドル円は底堅い米国債利回りと米国経済指標の改善もありジリジリと値を上げる動きとなり前日の高値である103.43をしっかりと上抜ける動きとなりました。高値を警戒する声も聞こえますが、テクニカル面では3月7日の高値である103.76を抜けてくるともう一段の上昇し105円台へのトライも視野に入ってくる状況となっています。現在102.70近辺での推移となっており、103.76へのトライを試みているところですので少し見守りたいところです。

本日は金曜日の雇用統計の前哨戦となるADP雇用統計が予定されています。過去の発表後の推移をみると一時的な動きとなる傾向が強い経済指標の一つですが市場予想とのかい離が大きいサプライズとなると雇用統計に向けての波を作る油断は禁物です。

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不沈空母ユーロドルは底堅い推移を見せていますが1.38では少し重いような動きとなっています。本日はまず昨日の高値である1.3815を上抜けることができるかどうかに注目が集まります。サポートとして意識されるのは昨日のアジア時間の安値である1.377近辺と予想されます。明日にECB理事会を控えていることから、動きにくいかもしれませんが、米国経済指標から揺さぶられることはあると思われますので発表前後は注意が必要です。

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ユーロ円は堅調地合いをキープしています。142.00のレジスタンスを上抜け143円台まで上昇となりました。本日はドル円同様に3月7日の高値である143.80を上抜けることができるかを見守りたいところです。上抜けると145台を視野に入れた上昇圧力が強まると考えられます。

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ポンドエクスプレスは製造業PMIの失速により上値の重い推移となりました。単なる押し目となるのか下落モードに入るのかを判定するための最初のサポートが3月末からサポートとなっている1.66を守りきることが出来るかをまずはチェックしたいところです。下抜けるようだと雲行きが怪しくなってくると思われます。

本日は建設業PMIの発表が予定されています。製造業よりはインパクトは少ないものの発表前後はやはり注意が必要です。

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豪ドルは昨日のRBAの声明文にて豪ドル高の懸念姿勢が若干強まったことを受けて上値の重い推移となっています。3月31日のサポートとなった0.9218を割り込むと4時間足ベースではきれいなダブルトップ形成となり下落基調を強める可能性も考えられますので注意が必要です。

先ほど発表された2月の住宅建設許可件数は市場予想を下回る数字となったことも下押し圧力を強めています。

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【本日の注目材料】
本日は米国時間に雇用統計の前哨戦となるADP雇用統計に注目が集まります。市場は雪解けを期待する状態が続いていることから、ネガティブサプライズとなると一時的にリスク回避の動きが強まるかもしれません。

【本日の予定】
09:30 豪2月住宅建設許可
15:00 英3月ネーションワイド住宅価格
17:30 英3月建設業PMI
18:00 ユーロ圏2月生産者物価指数
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
20:45 カンリフBOE副総裁講演
21:15 米3月ADP全国雇用者数
23:00 米2月製造業受注指数
23:30 米週間原油在庫
翌0:00 ラガルドIMF専務理事講演
翌1:55 ロックハート米アトランタ連銀総裁(投票権なし)講演
翌5:00 ブラード米セントルイス連銀総裁(投票権なし)会見

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

【闘魂注入】シュラスコ佐藤の大胆予想! 佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト