マーケット

今宵は雇用統計

【著者】

外国為替マーケット情報|2014/08/01

昨日は欧州時間に発表された欧州の経済指標はドイツの雇用統計にて失業者数の減少が市場予想を上回ったことやイタリアの失業率が低下したのに対しユーロ圏の消費者物価指数は市場予想を下回る結果となり、強弱入り乱れる結果となり相場への影響は限定的なものに留まりました。
米国時間は新規失業保険申請件数は市場予想の範囲内に収まったものの雇用コスト指数が市場予想を大幅に上回ったことが好感されドル買いが進んでのスタートとなりました。しかし、その後に発表されたシカゴPMIがネガティブサプライズとなったことからドルは失速となり、さらにはポルトガルの銀行が増資命令を受けたことやアルゼンチンの債務問題、また金利先高感などから、高値警戒感の続いていた株式市場が大崩れとなったこともそれまでのドル買いムードにブレーキをかけました。

スクリーンショット-2014-08-01-9.47.20

【主要通貨ペアの推移】

ドル円は昨日、雇用コスト指数のポジティブサプライズを受けて103円台に一瞬乗せたもののその後はネガティブサプライズとなったシカゴPMIなどの影響で下値を探る動きとなっています。本日は日経平均がマイナス圏ながら踏ん張りを見せていることから底堅さを見せ始めています。日足チャートでは上ヒゲを残しているものの下降トレンドラインを上抜けている状態であることから上昇余地も残しての推移となっています。本日もレジスタンスとなっている103円台をしっかりと上抜けることができるかどうかに注目したいところです。
今宵は雇用統計ということもあり結果次第ではしっかりとした上昇波動への序章となる可能性もあり期待が高まります。

スクリーンショット-2014-08-01-9.36.29

ユーロドルは続落となったものの底も堅く下ヒゲを残して下げ渋っている状況となっています。本日は昨年の11月のサポートである1.33付近を守れるかどうかに注目したいところです。ただし、短期的な売りが依然として相当数溜まっていると考えられること、雇用統計を終えて材料出尽くし感からの利益確定なども入りやすいということには注意したいところです。

スクリーンショット-2014-08-01-9.37.50

ユーロ円はドル中心の動きから方向感の無い推移が続きました。138円台回復には至らず、上値の重さも目立ち始めています。本日もしっかりと138円台を回復できるかどうかに注目したいところです。雇用統計の前後ではドル円とユーロドルに挟まれ乱高下する可能性もあるので十分な注意が必要です。

スクリーンショット-2014-08-01-9.37.11

ポンドドルは続落ついに終値ベースで1.69を割り込んでの推移となっていることから1.67台も視野に入れた下落余地も残しての推移となっています。本日は欧州時間に製造業PMI、米国時間に雇用統計を控えていることから経済指標に揺さぶられる展開となることが予想されます。再び1.69台を回復することが出来るかどうかにまずは注目したいところです。

スクリーンショット-2014-08-01-9.38.33

豪ドルは0.93を割り込んでの推移となっています。現在は先ほど発表された中国の製造業PMIは政府発表のものが市場予想を上回ったもののHSBCの確報値は速報値からの下方修正、豪生産者物価指数は弱い結果と強弱入り乱れる結果を受けて方向感の薄い推移を続けています。日足チャートではしっかりとレンジを抜けてきたことから依然として0.92付近をターゲットとした下落圧力が強い状況と考えられます。

スクリーンショット-2014-08-01-9.39.11

【本日の注目材料】

本日は市場の注目が集まる米国7月雇用統計の発表が予定されています。市場の予想では非農業部門雇用者数が23万人増加、失業率は6.1%となっています。先行する新規失業保険申請件数は低水準での推移が続いていることやADP雇用統計も20万人をしっかりと超える数字となっていることから弱い結果は想定しにくいと思われます。ただし、結果はフタを開けてみなければわかりません。市場参加者の多くが非農業部門雇用者数変化が20万割れを想定していない状況で弱い結果となるとインパクトはそれなりに大きくなることが予想されます。また、平均賃金、広義の失業率などFEDの注目する項目にも注目したいところです。また、同時に発表されるPCEデフレータにも注目が集まります。強い数字となると早期利上げ観測を後押ししドル買いの材料と考えられます。
また、雇用統計の余波でインパクトは薄いと思われますがISM製造業景況指数なども雇用統計後に発表が予定されていることから一応警戒が必要です。

【本日の予定】

10:00 中国7月製造業PMI
10:30 豪4-6月期生産者物価指数
10:45 中国7月HSBC製造業PMI(改定値)
12:30 黒田日銀総裁講演
16:50 仏7月製造業PMI(確報値)
16:55 独7月製造業PMI(確報値)
17:00 ユーロ圏7月製造業PMI(確報値)
17:30 英7月製造業PMI
21:30 米7月雇用統計
21:30 米6月個人所得・個人消費支出
21:30 米6月コアPCEデフレーター
22:45 米7月マークイット製造業PMI(確報値)
22:55 米7月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
23:00 米7月ISM製造業景況指数
23:00 米6月建設支出

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
[smartFX-2]

佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト