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雇用統計は良い結果だったものの。。。_6/8

【著者】

ドル円の上昇余地は?

金曜日に発表になった米・5月雇用統計は、非農業部門雇用者数+28万人(>予想22.6万人)、平均時給+0.3%(>予想+0.2%)、労働参加率62.9%(>前回62.8%)と大方の数字が予想(又は前月)よりも良い結果でした。一方主要項目で唯一前月から悪化、予想よりも弱い結果だった失業率も5.5%(>予想5.4%)となりましたが、さらに細かい数字を見ると、前月の5.443%から5.508%へと、わずか0.065%の上昇でした。労働参加率の上昇が主な原因なので悪い結果ではありません。この結果を受けて米長期金利は一時前日に付けた年初来高値を更新して昨年10月以来の2.43%台まで上昇し、ドル買いが強まりました。

すでに6月のFOMCでの利上げ開始を予想しているエコノミストがいな中、市場参加者の関心は利上げ開始が9月なのか12月なのか、という点に集まっています。先週のIMFの報告書では来年前半まで(利上げ開始を)先送りするべき、という指摘もありましたが、今回のように良い経済指標が続けば、9月利上げ開始がメイン・シナリオとなってくるのでしょう。

これまでは、米利上げ開始観測でドル高という循環が続いていますが、今後実際に利上げが目の前に迫った時に、株式市場が動揺した場合は円安の勢いが弱まると予想できます。そう考えれば、ドル円は短期的には一段の上昇余地がありますが、株価の動き次第でその後次第に上値が重くなるのではないでしょうか。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト