ECB動かず・・・。本日は雇用統計_2014/03/07

FXマーケット情報 記載日:2014/03/07

昨日は市場の注目がECB理事会に集まりました。結局ECBは金融政策の変更は行わず、金利も据え置きとなりました。市場では、利下げ、SMPでによる買い入れ分の不胎化オペレーションの停止などが予想されていただけに金利発表、ドラギ総裁の会見は市場からはタカ派に受け止められユーロが大きく上昇する展開となりました。近頃、恒例化しているユーロのショートスクイーズを再度見ることとなりました。

米国時間に発表された新規失業保険申請件数が良好であったこともあり、市場はリスクオン地合いが強い状態となりました。米国株式は上昇、米国10年債利回りもしっかりと2.7%中盤まで上昇し、ドル円も上昇し103円台を回復する動きとなりました。

今回ECBが動かなかったことから、日米欧の中央銀行の金融政策で日銀>FRB>ECBという緩和積極度の構図がマーケットに再認識されたことは円売りの強いサポート材料となりそうです。

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ドル円はウクライナ情勢が改善に向かう兆しを見せ始めた頃から底堅さを見せ直近のレジスタンスである2月21日の高値である102.83を上回り103円台を回復するに至りました。次のターゲットとしては1月28日の高値である103.44が注目されます。区切りのよいところで103.50をしっかり上抜けると105円台を目指した上昇へとつながる可能性が高まります。

ただし今夜は雇用統計のため発表後は上下に大きく揺れる展開となることが想定されます。非農業部門雇用者数が10万を割り込むような事態になると短期的に強い上昇となっていることから反動が大きくなる可能性もあると思われます。

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ECB理事会、ドラギ総裁の会見で追加緩和が見送られたことから追加緩和を期待していた市場は冷や水を浴びせられる展開となりました。最近恒例のユーロショートの絞り出し状態となり、それまで上値を重くしていた1.38台前半をしっかりと上抜けてきたような状態となっています。昨年12月28日の高値である1.3894を抜けると1.4台も十分に想定できると考えられます。

ファンダメンタルズ面からも日米欧の中央銀行の中で唯一バランスシートが縮小傾向にあるECB、絶対的エースであるドイツが生み出す経常収支、ユーロ圏内外からのユーロ資産の買戻しなどユーロ買い材料を考えると、もう一段の上昇の可能性も十分に考えられると思われます。

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ユーロ円もECB理事会、底堅いドル円に支えられ上昇を強めています。現在143.00に上値を抑えられていますが143円台を回復し、1月前半のレジスタンスである143.17近辺を上抜けると更なる上昇圧力が加わり145円台回復も視野に入ってきます。

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昨日のBOEは金融政策の変更が予想通り据え置かれたこともあり、動きは限定的でしたが、その後NY時間に保ち合いを抜け出す状態となりました。しかし、1.6800、2月17日の高値である1.6822を上抜けることをできずに失速となりました。再度このラインにトライし上抜けることができれば更なる上昇圧力が加わると考えられます。

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豪ドルはとうとうレジスタンスであった0.908を上抜ける推移となったことから、0.945近辺をターゲットとした上昇トレンドに転換する可能性が強まってきました。次のターゲットは12月前半にレジスタンスとなった0.917近辺が意識されます。まずはこのラインを上抜けることができるかに注目したいところです。

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【本日の注目材料】
本日は米国2月の雇用統計の発表となります。前哨戦のADPは弱め、ISM景況指数の雇用指数も弱めの数値と悪天候の影響が大きく懸念されますが、市場もそれは確実に織り込んでいることが予想されることから非農業部門雇用者数変化が10万を下回るまたはマイナスとならないかぎり、衝撃は限定的になると予想されます。参考データの一つである新規失業保険申請件数は比較的安定感のある推移を続けていることから大崩れとなる確率も少ないと思われますが、悪天候のため失業保険の申請に行けないなんていうことも、ひょっとしたらあるかもしれません。

大崩れとなるとFEDのテーパリングスケジュールの減速が意識されドル円は上値の重い推移となる可能性が想定されます。ただし、結果はフタを開けてみなければわからないことから、発表直後は大きく上下に振れる可能性があるため、ポジション量の調整など発表前にしっかりとリスク管理が必要です。

また週末には中国の貿易収支等が発表予定されていることから週を豪ドルなどを保有する場合は注意が必要です。

【本日の予定】
20:00 独1月鉱工業生産
22:30 米2月非農業部門雇用者数
22:30 米2月失業率
22:30 米1月貿易収支
22:30 加2月雇用統計
22:30 加1月貿易収支
翌2:00 ダドリー米NY連銀総裁(投票権あり)講演
翌2:30 バーナンキ前FRB議長講演
翌5:00 米1月消費者信用残高

3月8日(土曜日)

中国2月貿易収支

3月9日(日曜日)

10:30 中国2月消費者物価指数生産者物価指数

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト