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2か月ぶりの高値到来!利上げに向けた答えが出るか?

【著者】

ドル円はじりじりと上昇し122.00円まできました。
この高い位置で雇用統計を迎えるということは、マーケットセンチメントは良好ということでしょう。

先日のFOMCを受けて、今回の雇用統計は良い結果が出ると思われており、今週のドル円の最大下落は50銭ほどとなっています。
事前のポジションの傾きは間違いなく買いに偏っており、その大きさも先日書いたように2015年でも相当な量に傾いているはずです。

失業率が5%を切るほどまでに低下している今、非農業部門雇用者数で20万人を越える数字はなかなか出づらいということから、前回の数値(14.2万人)より悪化しない限り大した下落とはならないでしょう。

まだ、118.00円-122.00円のダブルノータッチオプション(DNT)が残っているとすれば、恐らく雇用統計の30分ほど前の場が薄くなってきたところを狙って、122.00円を盛大に突破してきそうです。
たとえDNTが消滅していても、トレーダーの心理としては122円より上のストップを刈り取りにいきたいところ。そして、便乗して買ってきたいなご投資家の買い玉をクッションにしながら利益確定を行い、結局行って来いになるという悲惨なチャートが形成されそうです。

さて、今回の雇用統計の結果による値動きを想定してみましょう。

ポジティブサプライズのケース

他の経済指標の数字を見る限り、こちらの可能性が高いとみています。
20万人以上となれば、喜んで買いにいきたいところ。

122円を軽々と突破していゆき122.80円付近まで上昇するのではないでしょうか。事前にかなりの買いポジションができあがっているため、20万人以下であれば123円はワンタッチ程度。
その後は、事前の買いポジションの傾きと週末の中国10月貿易収支を警戒し利食い優勢となりそうです。
上昇分の半値ほどは簡単に下落するのではないでしょうか。

20万人以上の結果となった場合は123円台にしっかりと乗せてくることが予想されるため、2ヶ月ぶりの122-125円の区間でどこまで上昇するのか、株価がしっかりしているようであれば週越えのリスクもそれほどないとみています。

ネガティブサプライズのケース

前回結果の1.42万人までであれば、事前に買いポジションが多いとはいえそれほど大きな下落も考えづらいでしょう。121円台で止まったところはカウンター気味に買っていれば行って来いとなりそうです。

問題は14万人以下だった場合や、前回値の下方修正が出た場合です。
そうなると、12月利上げが58%程度まで織り込んでいる金利が一気に低下し、ドル円は121割れとなるでしょう、下値の目途は、リアルマネーの買いが観測されている120.20-25円の手前、120.40-50円あたりでしょうか。発表直後に下落し、その後小さく揉みあった後に再び下落するような2段階下落を行いながら下値を探りにいきそうです。

分岐点は非農業部門雇用者数14万人

まず今回の雇用統計前の発射台ですが、上記の通り事前に122円を越えようが越えまいが121円台後半と見ています。

ドル円日足

ポイントは、非農業部門雇用者数が前回結果の14万人から修正値を含めどれだけ増減するかどうかとなり、ここが11月に12月利上げを織り込みにいくかどうかの分岐点となりそうです。
ECBは12月緩和というテーマがあり、昨日のスーパーサーズデイの英国インフレレポートの結果からポンドも下落方向。つまり、市場参加者にはドル買いを行う理由が欲しいわけです。

今年は多くのヘッジファンドのパフォーマンスが悪いことから、ドル買い・ユーロ売り・ポンド売りという分かり易いテーマに便乗し巨大な資金を投入してくると考えられます。
先週に今年最大級のドル買いが出たことも、こういった背景の裏付けといえるのではないでしょうか。

さて、今回の米国雇用統計はNFPが14万以上でセーフとなり123円台までいけるかどうか。
2015年のなかでは注目度の高いイベントとなりそうです。

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川島寛貴|みんなの外為スタッフ

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

みんなの株式の立ち上げ当初からプロデューサーとしてアライアンス業務を推進。みんなの外為、みんなの米国株、みんなのコモディティなど兄弟サイトの立ち上げも担当。通称「為替王子」