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“彼岸底”が現実に!? 対ドル新興資源国通貨に要注目!

【著者】

FOMC声明文内容はリスク資産投資のゴーサイン?

16日まで開催されたFOMCでは、政策金利については事前予想通り据え置きを決定したものの、その後の声明文でハト派的トーンに重心が移動したと捉えられたこともあり、声明発表後ドルが軟調推移の展開に。

今回の声明文におけるポイントは、本文中に「海外動向に注視する」という文言が盛り込まれたことで、この一文がハト派的サプライズの大きな部分を占め、従来の独善的とも言える米国流スタイルからの変化(=卒業?)が見られたことは括目すべき。その他では「企業投資に陰りが出たこと」、「労働市場が改善されたものの賃金上昇圧力には波及していないこと」、そして「リスクはバランスが取れている」という表現が削除されたこと等を勘案すると、年内利上げ回数が「2回」ないしは「1回」への可能性が高まったと言えそう。

そうなると、元々利上げペースに対して慎重なスタンスを求めていたマーケットにFRBが歩み寄ってきたと捉えてもよく、リスク資産投資にとって一番厄介であった「FRB金融政策の不透明感」がやや後退したことは歓迎すべきことと考えてよさそう。

そもそもマーケット参加者にとって一番厄介なことは、金融政策の不透明感。五里霧中の言葉通り、五里四方に立ち込める深い霧の中にあって積極的なリスクを取ろうとする投資家はいないのは当然ですが、言うなれば今回の声明文を受けて霧がやや晴れ渡った状況を好感して市場参加者がこれから積極攻勢を仕掛ける可能性も。

“彼岸底”到来・・・か?

相場格言に『節分天井、彼岸底』という言葉がある通り、季節的アノマリーで言えば本日彼岸入りしたタイミングが“底”と捉え、5月までの間は積極的なリスクテイクを行うことによる上昇スパイラルが巻き起こる可能性も視野に入れたいところ。

アノマリー”ということで少し深掘りしてみると、昨今“トランプ旋風”が吹き荒れている米大統領選とNYダウ平均の動きに焦点を当ててみると、季節的なアノマリーが存在することも一部ファンド筋などで言われています。
そのアノマリーとは、NYダウ平均の月ごとの上下傾向を纏めてみると、1-3月にかけて「下落」しやすく、以下3-5月「上昇」5-8月「下落」8-9月「上昇」9-10月「下落」、そして10月末-12月「上昇」しやすい、とのこと。

あくまでアノマリーのため、必ず当たる規則・法則ではないという前提の下、『彼岸底』という格言とともに『3月から5月はNYダウ平均が上昇しやすい』とのこれまでの傾向に乗ってみるのも一案かも知れません。

そうなるとやはり、先週のコラムでもお伝えした通り、「2016年はドル安の年」になり、「対ドルでの新興資源国通貨の魅力が増す」時期が到来したと捉えていいのではないでしょうか?

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津田 隆光|マネースクウェア・ジャパン

津田 隆光

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA)。 テクニカル分析をベースとしたレポートを執筆する他、ラジオNIKKEI「ザ・マネー ~西山孝四郎のFXマーケットスクウェア」では隔週金曜日にコメンテーターを務める。