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日経平均517円安!明日の事実売りに備えよ!

【著者】

安倍首相の会見で膨大な利益確定の売りの可能性

本日発表された7-9月期のGDPは、予想+0.5%のところ、-0.4%と非常に悪い結果となりました。4-6月期は増税後の反動がありますので、仕方ないところがありますが、2期連続して悪いとどうしようもありません。GDPの数字だけ見ると、消費税増税で税収を増やそうとしたら、消費が滞り、税収が減ったということにもなりかねない数字です。これで、消費税増税の延期はほぼ決まったわけですが、あまりに悪い結果に日経平均は暴落し、ドル円も連れ安となりました。

ちなみに、GDPの発表直後に日経平均とドル円がしたのはかなり高い確率でアルゴリズムが買っていったからでしょう。「予想値以下の数字で買い」などといった設定をしていたところ、見事ヒットする数字が出て買い上げたのだと考えられます。近年はアルゴリズム取引が時に市場のメインプレーヤーとなりますので、これらのクセを知っておくことと、取引をより有利に進めることができます。

さて、ここからですが当局要人の「追加の経済対策」というキーワードが出たことで、日経平均、ドル円共に下げ渋っており、どちらも半値戻しほどの水準まで値を戻しています。
このキーワードが出た当初は、「この短期間でまとまる可能性は低い」と考えていましたが、当局者はかなり前の段階で(少なくとも11月10日(月)以前)GDPが悪いことを知っていました。
このことから、当然次に打つべく手として、『増税の延期の為の解散総選挙』という手を打ってきたわけです。他にも打つべく手がないとは限りません。問題はその予算があるかどうかなのですが、この短期間でこのGDPの数字をひっくり返す規模となる経済対策を打ち出す予算があるとは到底思えません。
今の時点で日経平均を買っているのはほとんどが海外勢でしょう。その買い意欲も、明日の午後(恐らく15時以降かと思われますが)に行われる安倍首相の者会見が寿命ではないでしょうか。既に読売新聞では、『増税の先送りと、衆院を解散する考えを表明する。』と出ていますので、明日も、これまでの上昇トレンドの利益確定の売りが優勢となる相場展開となりそうです。

ドル円1H

ただし、上にも書きました通りアルゴリズムが売買を行っていますので、ファーストアクションでポジションを取ると大きくやられてしまう可能性があります。
これだけボラティリティがありますので、じっくりとタイミングを見定めて入っても十分な値幅が取れます。これまでの最大の下押しは、1円50銭程度ということもまだ変わっておりませんし、明日の東京市場はオプションの権利が消滅となったドル買いも出てくるかと思われます。
かなりのサプライズがないと日経平均もドル円も本日の9時前後の値段に戻ることはないかと思いますが、上昇トレンドから下落トレンドへ変わる前の乱高下相場は非常に取引が難しくなります。要人発言1つで50銭以上の値動き発生することが考えられますので、早めの利益確定でサクサクと取引を行うことが良さそうです。