マーケット

ユーロ圏財務相会合に注目

【著者】

昨晩の概況

昨日はユーロの反発から火がついたドル売りの流れに米国時間に発表された新築住宅販売をはじめとする米国経済指標が冴えない結果となったことがドル売りを後押しし、ドルの弱さが目立つ1日となりました。

また、アジア時間にRBNZ総裁補佐から利上げを考慮していない旨のコメントが報じられたこともありNZドルは上値の重い推移が続きました。一方でドル安の流れと原油価格の反発などからカナダドルは堅調な推移となっています。
米国株式市場はナスダックが15年ぶりの高値を更新するなど好調をキープしているものの、米国債利回りの伸びは欠く状況となり米ドルは上値を押さえられるような状態となっています。また、原油価格は底堅さをみせ反発となっています。

【主要通貨ペアの推移】

ドル円はアジア時間には黒田総裁の出口戦略に関するコメントにより下落した後、欧州時間に反発となったものの、米国時間には新築住宅販売等の経済指標が市場予想を下回ったことから、アジア時間のサポートとなっていた119.7付近を割り込む動きとなり下値を探る動きが続いています。日足チャートでは高値更新後、前日の終値を下回ってのクローズとなり下方向への圧力が強まりそうな足が出現しているため、本日も下方向への動きには警戒が必要です。

ドル円

ユーロドルは欧州時間中盤から強まったユーロ買いの流れに乗りレジスタンスとなっていた1.08を突破し1.08台中盤まで上値を伸ばす動きとなりました。次の上値のターゲットとしては、昨日、4月17日と2度にわたり上値を抑えたレジスタンスである1.085でありしっかりと上抜けるとショートスクイーズ状態となり短期的に上昇が強まる可能性もあるため警戒が必要です。

本日からユーロ圏財務相会合が行われるためギリシャ支援問題に関して突発的な報道で一喜一憂する相場となり値動きが荒くなる可能性もあるため注意が必要です。また、週またぎのポジション保有の際にはポジション量の調整などのリスク管理をしっかりと行うことをお勧めします。

ユーロドル

ユーロ円は欧州時間以降に強まったユーロ買いの流れに乗り、129円台に乗せる動きとなりました。先週からのレンジを一歩抜け出した感があり、131円台中盤をターゲットとした上昇圧力が強まりそうな形となってきているものの、本日からユーロ圏財務相会合が行われることもありギリシャの支援問題に関して予想外の結果となり荒れる可能性もあるため、週またぎのポジション保有の際にはポジション量の調整などには注意したいところです。

ユーロ円

ポンドドルは欧州時間までは上値の重さが目立ち1.5を挟んだ攻防を続けていましたが、NY時間に入るとしっかりと抜け出し終値でしっかりと1.5台をキープし底堅さをみせました。本日もこの1.5台を維持できるかどうかに注目が集まります。さらに上昇に転じた場合に意識されるのがFOMC後の高値である1.517をしっかりと上抜けることができるかどうかで上抜けるようであれば1.55付近をターゲットとした上昇圧力が強まると考えられます。

ポンドドル

豪ドルは対ユーロなどで弱さを見せたもののドル売りの流れに支えられ、ジワリと上昇しています。現在日足チャートでは持ち合い状態となっており、上下どちらに抜けるかで今後の方向感が出てきそうな状態となっています。現在揉み合いを続ける0.770.78のレンジをどちらに抜けてくるかをしっかりと見極めたいところです。

豪ドル

【本日の注目材料】

本日は欧州時間にドイツのIFO景況指数、米国時間には米国耐久財受注に注目が集まるほか、ユーロ圏財務相会合が予定されています。IFO景況指数に関しては昨日のPMIにて伸び悩みを見せていることから少し不安が残るものの、大崩れは想定しにくいと考えられます。しかし、市場の注目はユーロ圏財務相会合でのギリシャの支援問題の進展に集まると考えられれるため、市場へのインパクトは限定的になることが予想されます。

米国耐久財受注は今回は前回からの反動もありプラスが期待されていますが市場予想に満たないような結果となるとドル売りに拍車をかける可能性も十分に考えられることから警戒が必要です。
ユーロ圏財務相会合は大きな進展は期待できないものの、デフォルト回避に向けてとりあえずの手段を講じることが予想されるためユーロの反発には注意したい反面で暗礁に乗り上げ市場を不安に陥れる可能性も否定できないため、週またぎのユーロのポジションを保有される際にはポジション量などのリスク管理をしっかりと行うことをお勧めします。

【本日の予定】

12:00 中曽日銀副総裁講演
17:00 独4月Ifo景況感指数
17:00 ジョーダンSNB総裁コメント機会
21:30 米3月耐久財受注

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト