そろそろユーロが・・・。_2014/02/27

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FXマーケット情報 記載日:2014/02/27

昨日のNY時間は市場予想に反し前月比プラスとなった新築住宅販売件数により明るさを見せる場面がありましたが、その後、米国債利回りの低下、ロシアが臨時軍事演習を行ったことなどからウクライナ情勢が再び意識され、リスクオン地合いは長続きしませんでした。

ドル円は一時102.60近辺まで上昇するも押し戻され102円台前半、ユーロドルはウクライナ情勢が強く意識され1.37を割り込んでの推移となっています。米国株式市場は若干のプラス、米国10年債利回りは2.7%を大きく割り込み2.67近辺での推移となっています。

依然として相場全体は来週の米国雇用統計ECB理事会を控えていることから、方向感を失ったままの状態と考えられますが、ユーロドルが1.37を割り込み動き出す気配を見せ始めています。

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ドル円は引き続き、102円台の狭いレンジ内での推移が続いています。下値を切り上げ底を固めているようにも見えますが、しっかりと上値を切り上げるまでは上昇基調が強まったとは言い難い状況です。まずは103円台をしっかりと回復し、さらには1月28日の高値である103.45近辺(緑線)をしっかりと上回ることができれば再び年末の高値を追いかける波動となる可能性が高まっていくと思われます。

逆にポジション動向では依然として円売りに傾いていることから、リスクの高まりが続き下値を切り下げる動きとなった場合には損切連鎖により早い下落となるリスクも残ります。

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ユーロドルは上値を攻めることができず下落に転じ1月に数回レジスタンスとなった1.37を割り込んでの推移となっています。来週にECB理事会を控えていることから神経質な展開は続くと予想されます。本日は、明日のユーロ圏の2月消費者物価指数(速報値)の前哨戦ともいえるドイツの消費者物価指数、ドイツの雇用統計に注目が集まります。ECB理事会での利下げの有無を占う上でも消費者物価指数は重要になるため注目したいところです。弱い結果となると利下げ観測が後押しされユーロ売りが進むと考えられます。

また本日はドラギ総裁をはじめとするユーロ圏の要人のコメント機会が多数あることからECBの緩和政策に関しての何らかの材料が出てくると短期的な動きが出る可能性がありますので注意が必要です。

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上昇基調の足踏み状態が続いていたユーロ円ですが、頭の重さが目立ちはじめました。2月8日、2月21日の安値を結んだラインにサポートされ、現在少し戻している状態となっています。このラインをしっかりと維持できるかどうか、2月20日のサポートとなった139.20近辺をしっかりと守れるかどうかに注目が集まります。もし下回るようだと更なる下落に転じる可能性が高まります。

ユーロドル同様に本日はドイツの消費者物価指数、雇用統計、要人のコメント機会に注意が必要です。

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下げ止まりを見せたと思われたポンドドルは失速、方向感を見失った状態となりました。このまま下落が続くとダブルトップを形成しネックラインとなる1.658近辺を割り込むと1.64近辺をターゲットとした大きな下落となる可能性が浮上するため下値を切り下げてきた際は注意が必要です。

本日は英国の経済指標は予定されていませんが、ドイツの経済指標からユーロポンドを通しての影響、またMPC委員のコメント機会があることから金利の見通しに関しての何らかのコメントが出てくると材料視される可能性があります。

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豪ドルは長引く中国への懸念が重しとなって上値の重い推移が続きましたが依然としてレンジ内の推移となり、方向感が出るには至っていません。0.892-0.908の上下どちらに動くかをしっかりと見極めたいと思われます。

ポジション状況は依然として売りに傾いていることから、0.908を上抜けるとショートが絞り出され大きな波動となる可能性があるため近づいた際には注意しましょう。

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【本日の注目材料】
本日は欧州時間にドイツの消費者物価指数、雇用統計の発表が予定されています。明日にユーロ圏の消費者物価指数、来週にECB理事会を控えていることから、前哨戦となるドイツの消費者物価指数への反応が大きくなる可能性があります。

米国時間には1月耐久財受注、週間新規失業保険申請件数の発表が予定されています。耐久財受注は寒波の影響が懸念材料として残りますが市場もそれは織り込んでいることから衝撃的な内容とならない限り市場への影響は限定的と考えられます。逆に昨日の新築住宅販売のように良好な結果となると米国経済は底堅いとの意識が強まり、ドル買い地合いが強まると考えられます。

新規失業保険申請件数は寒波の影響もさほど見られず安定的な推移を続けていることからその状況を維持できているかどうかをしっかりと確認したいところです。

また、本日は要人のコメント機会が多いことからコメントに揺さぶられる可能性があるため注意が必要です。

【本日の予定】
08:50 対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)
09:30 ピアナルト米クリーブランド連銀総裁(投票権あり)講演
12:45 日2年国債入札(2兆9000億円)
15:45 スイス10-12月期GDP
16:00 佐藤日銀審議委員講演
16:45 仏2月消費者信頼感
17:00 スペイン10-12月期GDP(確報値)
17:55 独2月失業者数・失業率
19:00 ユーロ圏2月消費者信頼感(確報値)、経済信頼感
22:00 独2月消費者物価指数(速報値)
22:00 ワイトマン独連銀総裁講演
22:30 米1月耐久財受注
22:30 米新規失業保険申請件数
22:30 加10-12月期経常収支
22:30 ドンブレト独連銀理事講演
23:15 リーカネン・フィンランド中銀総裁講演
翌0:00 イエレンFRB議長、上院銀行委員会で議会証言
翌0:30 フィッシャー米ダラス連銀(投票権あり)総裁、クノット・オランダ中銀総裁、ブランチャードIMFチーフエコノミスト、講演
翌3:00 米7年債入札(290億ドル)
翌3:00 デギンドス・スペイン経済相講演
翌3:30 ドラギECB総裁講演
翌3:30 マイルズ英MPC委員、講演
翌5:15 ロックハート米アトランタ連銀総裁(投票権なし)、ジョージ米カンザスシティ連銀総裁(投票権なし)講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト