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ユーロとギリシャ問題

【著者】

その1:ギリシャ問題は、ギリシャだけの問題か?

ギリシャは5月12日に7億7000万ユーロ、6月中には16億ユーロのIMFへの返済が支払期限を迎える。7月20日には35億ユーロのECBへの支払いがある。

ギリシャの債務危機は2010年、2012年、そして今回と3度目になる。前回までの債務危機では、ギリシャと他のPIIGS諸国のポルトガル、イタリア、スペインの国債は連動して売られていた。

参照図:ギリシャ、スペイン、ポルトガル、イタリア10年国債利回りの推移
欧州債利回り

今回は基本的にギリシャだけが売られている。

ユーロ導入の目的の1つに金融市場の統一がある。2007年頃までは、通貨と短期金利の統一により、各国の長期債利回りも強く連動していた。乖離が始まったのは、2008年頃からだ。

参照図:独仏PIIGS諸国10年国債利回りの推移
長期利回り

欧州景気は2008年に急減速した。2007年に何が起きたのか?

参照図:独仏PIIGS諸国の実質GDP成長率の推移
実質成長率

その2:米英の利下げと、ユーロの利上げへ続く。

【みんかぶマガジン】矢口氏のコラム
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矢口 新

矢口 新

大学卒業後、国内外の大手証券会社にて為替、債券のディーラー、機関投資家セールスを勤めた後、株式会社ディーラーズ・ウェブを創業(2002年5月~2013年5月)。2013年4月まで同社代表取締役社長。