ユーロがダブルトップのネックライン割れ

【著者】

昨日は欧州時間に前日は強かったポンドが大きく売られる展開となった後、米国時間に入ると新規失業保険申請件数が安定推移をみせたこともあり、前日のFOMC議事録などで強まったドル高地合いを維持する展開となりました。

3月の雇用統計発表以降、6月利上げ開始観測が後退したことなどもあり、ドルの弱さが目立つ時期もありましたが、米国が利上げに向かい、その他中銀は緩和継続というスタンスの違いは明確であることが再認識されたことは強いドルのサポート材料になると考えられます。
他市場では米国株式市場は堅調地合いを維持し、米国債利回りも上昇とリスクオン型の動きとなっています。

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【主要通貨ペアの推移】

ドル円は堅調地合いを維持し120円台中盤での推移となっています。ダブルボトムのネックライン上抜け状態となっているため上方向への動きが強まる可能性が考えられます。本日はしっかりと3月に割り込んだトレンドラインの上に浮上できるかどうかに注目したいところです。

ドル円

ユーロドルは欧州時間までは踏ん張っていたものの、米国時間に入ると失速となり下値を切り下げる動きとなりました。1.071付近をネックラインとしたダブルトップのネックライン割れ状態となっていることから1.05付近をターゲットとした下落圧力が強まる可能性が高いと考えられます。

ユーロドル

ユーロ円はユーロドルの下落に併せて下値を切り下げる動きとなりました。日足チャートではダブルトップのネックライン割れとなっていることから127.00付近をターゲットとした下方向への圧力が強まる可能性が高まっています。

ユーロ円

ポンドドルは欧州時間に売りが強まり、米国時間にも下げ幅を拡大し1.48を割り込み、一時1.47を割り込むところまで押し込まれる展開となりました。3月下旬からのサポートとなっていた1.473付近を割り込んできたことからさらなる下落余地が生まれると考えられますが、1.46後半は3月に数回サポートとなったこともあり、すんなりと下抜けるにはそれなりの力が必要になると考えられます。

本日は、昨日のサポートとなった1.4685付近を守れるかどうかに注目が集まります。

ポンドドル

豪ドルは欧州時間までは堅調な動きとなったものの米国時間に入るとドル高の流れに押される展開となり伸び悩む推移となりました。本日早朝はジリジリと上昇を続け0.77台を回復する動きとなっています。

昨日は日足チャートで十字線のような形となり方向感の薄めな足となっているため、底堅さは残っているものの少し反落にも警戒が必要です。

豪ドル

【本日の注目材料】

本日は欧州時間に英国鉱工業生産、米国時間に米国輸入物価指数、カナダの雇用統計の発表が予定されています。英国鉱工業が英ポンド、カナダ雇用統計がカナダドルに発表後にインパクトがあると考えられるものの、相場全体へのインパクトは薄めと考えられます。

そのため、昨日からのドル高の流れが本日も続くかどうか、比較的底堅い動きが目立つ豪ドルが堅調地合いを維持できるかどうかに注目が集まります。

【本日の予定】

10:30 中国3月消費者物価指数・生産者物価指数
10:30 豪2月住宅ローン貸出
17:00 コスタ・ポルトガル中銀総裁講演
17:30 英2月鉱工業生産・製造業生産
19:00 リンデ・スペイン中銀総裁講演
21:15 加3月住宅着工件数
21:30 米3月輸入物価指数
21:30 加3月雇用統計
21:45 ラッカー米リッチモンド米連銀総裁(投票権あり)講演
23:00 英国立経済研究所(NIESR)GDP 
翌1:20 コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁(投票権なし)講演
翌3:00 米3月財政収支

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

【闘魂注入】シュラスコ佐藤の大胆予想! 佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト