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ユーロ・キャリー取引の巻き戻しでユーロ反発

【著者】

米長期金利反落でドル円上値重い

昨日の海外時間には、ギリシャ情勢の悪化を受け東京時間には売られたユーロが大きく買い戻されるとともに、ドル円も一旦は買い戻されましたが、米長期金利が反落するとドル円は再び下落しました。

欧州時間、特段のニュースはありませんでしたが、東京時間に売られたユーロの買い戻しが優勢となって、ユーロドルは1.1140付近まで、ユーロ円は136.80円台まで上昇しました。この間日経平均先物が反発したこともあってドル円も123.00円台まで上昇しました。

NY時間にはいっても、ギリシャ情勢の悪化を嫌気したユーロ・キャリー取引の巻き戻しと見られるユーロ買いが続き、ユーロドルはストップ・ロスも巻き込んで1.1270台までユーロ円も138.10円台まで上昇しました。一方、一旦は反発した米長期金利が再び下落したことなどから、ドル円は欧州時間の上昇をほとんど消して、122.40円付近まで反落しました。

今日の海外時間には、独・5月小売売上高指数、独・6月雇用統計、英・第1四半期経常収支、英・第1四半期GDP(確報値)、ユーロ圏・6月消費者物価指数、ユーロ圏・5月失業率、米・4月S&P/ケースシラー住宅価格指数、米・6月シカゴ購買部協会景気指数、米・6月CB消費者信頼感指数の発表と、ユンケル・欧州委員会委員長、の講演が予定されています。

ギリシャの事実上のデフォルトの可能性が高まったことから東京時間にはユーロが売られましたが、海外時間には、独金利が低下する中でもユーロ・キャリー取引(ECBトレード)の巻き戻しと見られるユーロの買戻しが強まりました。ただ、本質的にはギリシャ情勢の悪化はユーロ買い材料ではないことから、ある程度ポジション調整が進めば、同じ材料で今度はユーロ売りが優勢になることも予想できます。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト