マーケット

上値の重さ残るユーロ

【著者】

外国為替マーケット情報|2014/09/01

先週末は米個人消費支出が弱含んだものの、その後のシカゴPMI、ミシガン大消費者信頼感指数にて強い結果が続きましたが個々の経済指標への反応は限定的なものとなりました。その後はロンドンFIXにかけてはドル売りが進み、ドル円は一時103.80付近まで下押しする場面も見られましたが、その後はドルが反発となりドル円も安定推移を続け104円台をしっかりと回復してNYクローズを迎えています。
ユーロ圏の消費者物価指数の低迷が続いていることが確認されたことやウクライナでの緊迫状態が続いていることから上値の重さが目立つユーロは一部で追加緩和予想が出てきていることもあり、上値の重い推移が続いています。
他市場では米国株式市場はなんとか踏ん張ったものの米国債利回りは地政学リスクが依然として残っていることやECBの追加緩和観測などもあり、依然として伸び悩みが続いています。

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【主要通貨ペアの推移】

ドル円は104円を挟んだ攻防が続いています。本日早朝に強まったドル買いにより104円台をしっかりとキープしているものの先週の高値である104.27付近を上抜けるには至っていません。この104.27、切りのいいところで104.30をしっかりと抜けると勢いづき、105円トライも十分に視野に入ってくると考えられます。
本日はしっかりと104円台をキープできるかどうか、また下抜けた場合103.50付近をネックラインとしたダブルトップとなることからこの水準をしっかりと守ることが出来るかどうかに注目したいところです。

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ユーロドルはウクライナにて引き続き緊迫状態が続いていること、低い消費者物価指数などから一部で追加緩和を予想する声が高まっていることから上値の重い推移が続いています。下値の目処として意識されるのは昨年9月の安値で節目でもある1.31付近となっています。今週にECB理事会を控えていることから、ユーロ圏の要人発言などへの反応も大きくなってくると予想されます。また、追加緩和観測が一部で強まっていることから今回の会合でノーアクションとなった場合には短期的に大きく反発となる可能性もあるため注意したいところです。

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ユーロ円は先週、上値の重い推移が続き137円台を守ることはできませんでした。7月からユーロ円はドル中心の動きに揺さぶられ、136-138円のレンジでの推移が続いていることからこのレンジをどちらに抜けてくるかにまずは注目したいところです。

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ポンドドルは1.65台で下げ止まっているものの1.66台の回復には至っていない状態が続いています。本日はまず1.66台を回復できるかどうかにまずは注目したいところです。再度先週の安値である1.6535付近を割り込んでくるようならもう一段の下落余地が生まれると思われます。ただし、欧州時間に発表される英国製造業PMIで弱い結果となり下押しした場合などは売りサイドの絶好の利食いのタイミングとなり下押し後、反発となる可能性も考えられることには注意したいところです。

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豪ドルは主要通貨に対して他通貨が弱含む中、底の堅さを見せていますが上値を追う力は無く結局小動きに留まっています。現在のコアレンジである0.923−0.9375の上下どちらに抜けてくるかで方向感を探っていきたいところです。上下双方とも2回づつサポート、レジスタンスとなっていることから抜けた方への圧力が強まることが予想されます。

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【本日の注目材料】

本日は米国が祝日ということから動意が限定的になると予想されますが、地政学リスクへの反応は限定的なものにとどまっているものの依然として緊迫状態の続く状態となっていることから突発的な報道には注意が必要です。また、ECB理事会での追加緩和、ドラギ総裁の会見での量的緩和示唆など様々な追加緩和を巡る思惑が強まっていることから、ユーロに関しては神経質な動きとなることが想定されます。

【本日の予定】

8:50 日4-6月期法人企業統計・設備投資
10:00 中国8月製造業PMI
10:45 中国8月HSBC製造業PMI(改定値)
15:00 独4-6月期GDP(確報値)
16:50 仏8月製造業PMI(確報値)
16:55 独8月製造業PMI(確報値)
17:00 ユーロ圏8月製造業PMI(確報値)
17:30 英8月製造業PMI
17:30 英7月消費者信用残高
18:00 ギリシャ4-6月期GDP(確報値)

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト