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ユーロドルは1.30割れを目指す?_9/1

【著者】

ECB理事会で追加緩和はあるか?

ユーロドルは、全般的なドル高の中ECBの追加緩和期待に加え、ウクライナ/ロシア情勢の緊張の高まりもあって昨年9月以来の1.31台まで下落しています。5月8日、ECB理事会直後に1.40寸前まで上昇したユーロドルは、4ヶ月弱で800ポイント以上下落したことになります。

8月に米ジャクソンホールで行われたドラギECB総裁の会見は、初めて期待インフレ率の低下に懸念を示し、これまでの為替相場の動きを評価、今後もこの流れが続くとし、さらにはこれまでの独ブンデスバンク、ECBの伝統を破って各国政府の緊縮的な態度から、積極的な財政政策を求めるという印象深いものでした。

ユーロドルのチャートを見ると、2012年7月の1.20台の安値から今年5月の1.39台までの上昇の38.2%戻しの1.3250付近をすでに割り込み、半値戻しの1.3020付近を目指しています。

同じくユーロドルの月足一目均衡表を見ると、今年の3月と5月に抵抗帯上限を2度抜きかかったのですが、結局跳ね返され、8月にはその抵抗帯の下限を割り込んで引けています。今月は抵抗帯の下で始まっていて、下方を見ると1.3020付近に基準線が位置しています。

今月の大きなポイントとしては上記半値戻し=基準線の位置している1.3020付近さらに心理的サポートになると考えられる1.3000を割り込むかどうか、という点になると考えられます。

ジャクソンホールのドラギECB総裁の講演以来、ECBによる追加緩和に対する期待が高まっています。今週木曜日のECB理事会ではなんらかの追加緩和が決定される可能性が出てきましたが、もし何も決定されなければ、期待を裏切られたとしてユーロの買戻しが強まることが予想できます。

しかし、ウクライナ/ロシア情勢が緊迫の度合いを高めていて、外交的な努力もなされてはいますが、背後では軍事的な動きも収まる気配が見られないだけに、もし買い戻しが出るとしても、値幅は限定的なものに留まるのではないでしょうか。

<本記事ご協力>

チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト