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ユーロ円、逆三尊完成で上昇か?

【著者】

目標値は129円台

先週のECB理事会では、市場の予想を上回る追加緩和が決定されユーロ売りが強まりましたが、理事会後に行われたドラギECB総裁の記者会見で「一段の利下げが必要だとは考えていない」「銀行への打撃となるほどに金利を低くすることはできない」などとさらなる追加緩和に否定的な発言が続いたことから逆に大幅なユーロ高になりました。

この結果9日に123.00円台まで下げていたユーロ円(EUR/JPY)は、3月中の高値を更新して金曜日には127円台まで上昇しました。

1月末に132円台まで上昇していたユーロ円は、2月にはいると下落基調となって、その後大きな戻りもなく2月25日には122.40円台まで下落しました。その後26日に125.00円付近の戻り高値を付けたあと反落し安値を122.00円台まで更新しました。そこから反発して3月5日に125.50円台まで上昇後、9日もう一度123.00円台まで下落しました。

ユーロ円はこの間の一連の動きで、1度目の122.40円台の安値が左肩、2度目の安値122.00円台が頭、そして3度目の安値123.00円台が右肩、戻りの125.00円台と125.50円台を結んだ線がネック・ラインとなるヘッド・アンド・ショルダーズ・ボトム(逆三尊)を形作りました。

ネック・ラインが右上がりになっていますが、両肩を結んだ線も似たような角度で右上がりになっていますので、比較的自然な形だと言えます。

安値からネックラインまでが3.10円程度ですので、ネック・ラインを上抜けた126.00円付近に足すと、目標値129.10円が導かれます。

他のクロス円でも円安の流れとなっている中、全般的なドル安・円安の動きの中で、ユーロドル(EUR/USD)が上昇する一方ドル円があまり下がらずにユーロ円上昇、というのがメイン・シナリオになると予想できます。

<本記事ご協力>

チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト