ユーロ圏消費者物価指数 6/3

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外国為替マーケット情報|2014/06/03

下振れの可能性

昨日の欧州時間には、発表されたザクセン州をはじめとする独各州の消費者物価指数の前月からの落ち込みが予想以上に大きかったことから、ECBによる追加緩和の思惑が強まってユーロ売りに繋がりました。

昨日もご紹介しましたが、今ECBが追加緩和を検討しているのは、現在のユーロ圏のインフレ率、ECBの目標である2%を大幅に下回って推移していることと、こういった状況が長期化する可能性が高いことが理由です。

今日18時に、そのユーロ圏5月消費者物価指数の発表があります。

ユーロ圏の消費者物価指数(コア)は2013年10月に1%を割り込んで12月には0.7%まで落ち込みました。その後2014年2月に1.0%に戻しましたが、3月には再び0.7%に低下、そして4月に再度1.0%に戻したのですが、今日発表される5月分では0.8%への低下が予想されています。何とか低下に歯止めはかかっているものの、1%台にもしっかり乗せられない状況にECBとして何等かの手段を取らざるを得ない、という状況です。

昨日のドイツの結果や、これまでに発表されているイタリアやスペインなどでも前月比大きく消費者物価指数は減速していることから、今日発表されるユーロ圏消費者物価指数も大きく減速する可能性が高いと考えられます。ところが市場予想の平均では、前月比-0.1%の0.6%となっていることから、それよりも大きく減速すれば、ユーロ売りが強まると考えられます。

もっとも、昨日の下落ですでに織り込み済み、との見方もあるので、反発した時には相場感に固執しないほう良いと思います。

ユーロ圏・消費者物価指数(速報値)(前年比)
http://fx.minkabu.jp/indicators/03017

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

プライスはすべてを織込む!チャートで世界を見通せ 高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト