ユーロ圏消費者物価指数、ADP雇用統計に注目

昨日からの流れ

昨日は株式市場の下落も一段落し、リスク回避の流れが和らいだものの、ドルの上値は重く、ドル円は120円台で踏ん張ることができませんでした。ユーロドルも1.12台中盤での推移となり、方向感の薄い推移を続けています。

欧州時間に発表されたドイツの消費者物価指数は市場予想を下回る結果となり、本日発表のユーロ圏の消費者物価指数も弱い結果となる可能性が浮上しユーロ売りが短期的に強まりました。

米国時間に発表された住宅価格は市場予想を下回ったものの底堅さを見せ、消費者信頼感指数は市場予想を上回る改善となりましたが、相場への影響は限定的なものにとどまっています。

主要通貨ペアの推移(2015/09/30)

USDJPY

ドル円は前日からの上値の重さをアジア時間も引き継ぎましたが、欧州時間に入ると反発に転じ、一時120円台を回復する動きとなりました。とはいえ、120円台での滞空時間は短く、119円台へ押し戻される動きが続きました。

本日は120円台に乗せる動きとなった場合にしっかりと踏ん張れるかどうかに注目が集まります。120円台でしっかりと踏ん張り昨日の高値である120.16を抜けた120.2030付近まで押し上げることができれば、短期的に売りに回っている参加者のストップを絡め上昇が勢い付く可能性があるため、注意が必要です。下は9月以降、119円台前半では底堅い動きとなっているため119円台をしっかり守れるかどうか、割り込んだ場合でも最終防衛ラインと考えられる9月4日のサポートである118.60付近を守れるかどうかに注目です。この水準も破られてしまうと大崩れとなる可能性もあるため注意が必要です。

ドル円

EURUSD

ユーロドルは上下に揺れる動きとなり、方向感の薄い状態が続いています。本日は欧州時間にユーロ圏消費者物価指数の速報値の発表が予定されています。既に発表されているドイツ、スペインのものが弱めな結果となっているため、下振れの可能性が考えられます。市場では以前よりもECBの追加緩和への関心が強まっていることもあり、発表前後に大きく動く可能性があるため注意が必要です。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ圏は方向感は薄いものの日足チャートでは長めな下ヒゲを残し底の硬い動きが続いています。本日はアジア時間序盤には昨日のレジスタンスである135.00を上抜ける動きとなり上昇が強まりそうな気配が出てきています。

本日は先週末のレジスタンスである135.40付近を上抜けることができるかどうか、今週のサポートである134.95付近を守ることができるかどうかで方向感を探っていきたいところです。また、欧州時間にはユーロ圏の消費者物価指数の発表が予定されているため、ユーロドル同様、発表前後の動きには注意が必要です。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは上値の重い推移が続き、サポートとなっていた1.5165付近を割り込み1.515を割り込むような動きとなっています。日足チャートでは5月からのサポートを割り込んできたような状態となっているため、長期的には1.5割れも視野に入れた下落の可能性も浮上してきています。現状では1.51台前半で底堅さを見せているため、本日はこの水準を突破できるかどうかにまずは注目したいところです。

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AUDUSD

豪ドルはアジア時間に上値の重い推移となったものの、その後は持ち直し、0.7台を再び回復する動きとなっています。サポートとなったのは9月24日のサポートとなった9月24日のサポートとなった0.694と同水準となりました。そのため、この下にはストップ売りが溜まり易いため接近した際には注意が必要です。逆に先週後半からレジスタンスとなっている0.704付近を上抜けたところにはストップ買いがそれなりに溜まっている可能性が考えられ、上抜けると上昇が加速する可能性があります。

豪ドル

本日の注目材料

本日はアジア時間にオーストラリア住宅建設許可件数の発表が予定されています。RBAの低金利政策の影響により、底堅い結果となれば、豪ドルの下支え材料となると考えられます。欧州時間はユーロ圏の消費者物価指数の速報値に注目が集まります。既に発表されているドイツ、スペインの消費者物価指数が弱めな数字となっているため、市場予想を下回る可能性が高まっています。弱い結果となればECBの追加緩和が意識され、短時間でユーロは大きな下落となる可能性もあるため、発表前後は注意が必要です。

米国時間の経済指標は雇用統計前ということもあり、前哨戦となるADP雇用統計、シカゴPMI(内訳の雇用指数も含む)に注目が集まります。また、NY連銀のダドリー総裁、イエレンFRB議長等のコメント機会も予定されています。先日のコメントから日数が経過していないこともあり、目新しい内容とはならないかもしれませんが、再度、年内の利上げが意識され、市場がドル買いで反応する可能性も考えられます。

また、昨日は下げ止まった株式市場の動向にも注意が必要です。世界景気減速懸念は根強く、再度下値を探るような動きとなると米国利上げ観測後退、リスク回避の流れが強まることが想定されます。

本日の予定

08:05 英9月GfK消費者信頼感
08:50 日8月鉱工業生産(速報値)
09:00 NZ9月ANZ企業信頼感
10:30 豪8月住宅建設許可
16:55 独9月雇用統計
17:30 英46月期GDP(確報値)
17:30 英46月期経常収支
18:00 ユーロ圏9月消費者物価指数(速報値)
18:00 ユーロ圏8月失業率
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
21:00 南ア8月貿易収支
21:00 ダドリーNY連銀総裁講演
21:15 米9月ADP全国雇用者数
21:30 加7月GDP
22:45 米9月シカゴ購買部協会景気指数
23:30 米週間原油在庫
翌4:00 イエレンFRB議長、ブラード米セントルイス連銀総裁講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト