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米・2月雇用統計の評価

【著者】

リスク選好続くのか?

金曜日に発表された米・2月雇用統計の結果を見てみましょう。

失業率は前月と変わらず4.9%、非農業部門雇用者数は予想の19.5万人増を大きく上回る24.2万人増、労働参加率も前月の62.7%、予想の62.8%いずれも上回る62.9%でした。ここまでの数字は、雇用の量的な伸びがこれまでの堅調さを維持していることを示しています。

一方雇用の質を表している平均時給の伸び(前月比)は、前月に+0.5%と大きく伸びた後、予想では巡航速度の+0.2%と予想されていましたが、結果は-0.1%と2014年12月以来のマイナスとなっていました。同時に平均労働時間も2014年2月以来34.4時間と前月から0.2時間減少していました。この結果、平均週給は前月の$878.15から$872.04へと大きく減少し、労働の質という意味では悪化していました。

これらの原因はパートタイムでの就業者が大きく増加している事です。パートタイマーの割合は前月から0.2%増加して18.4%となっています。

これらの結果を見れば、3月のFOMCでの追加利上げがほぼなくなったと言えます。また来月以降の結果によっては、6月と予想する向きの多い追加利上げが難しくなる可能性も出てきました。

もっとも追加利上げが遠のいたことが、金曜日のマーケットではリスク選好の動きに繋がっていました。ドル円は上がりずらい状況が続いていますが、リスク選好の動きが続けば、大きな下落の可能性も遠のくと言えます。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト