原油価格下落でドル高も、米金利低下で円も買われる

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原油相場3月下旬以来の45ドル台

昨日の海外時間には、発表された経済指標結果が弱いものだったことからドルが売られる場面もありましたが、原油価格が大幅に続落したことからドル買いが強まる中、米長期金利が低下したことから円も買われました。

欧州時間、序盤に一旦下落した各国株価が上昇したことなどから全般的にドル高が強まって、ドル円(USD/JPY)は124.20円台まで上昇し、ユーロドルは1.0940付近まで下落しました。

NY時間にはいって、発表された米・6月PCEコア・デフレータは予想よりもやや強い結果でしたが、同時に発表された米・7月ISM製造業景況指数が予想より弱かったこともあって米長期金利が低下しドル売りが強まってドル円は124.00円台まで下落し、ユーロドル(EUR/USD)は1.0980台まで上昇しました。その後発表された米・6月建設支出も弱い結果となったことから米長期金利の低下が続き、ドル円は123.90円台まで下落幅を拡大し、ユーロドルも1.0980台まで上昇しました。

NY時間午後にかけて、イランが制裁解除後に直ちに産油量を引き上げるとしたことなどから原油価格が大幅に下落しドル高動きになる中、米長期金利が一段と低下したことから円買いも強まってドル円は123.80円台まで、ユーロドルは1.0940台まで、ユーロ円(EUR/JPY)は135.50円台まで下落しました。

NY時間引けにかけて、原油価格が下げ止まり米長期金利がやや上昇したことから円が売り戻されドル円は124.00円台まで、ユーロ円は135.80円台まで反発しました。

今日の海外時間には、英・7月ネーションワイド住宅価格、英・7月建設業PMI、ユーロ圏・6月生産者物価指数、米・6月製造業受注の発表が予定されています。

ドルは全般的には原油価格下落の裏返しで強い展開となっていますが、その中でドル円は米長期金利の低下を受けてドル安になっています。結果的にクロス円全般が下がる動きになっています。このところ原油相場と米長期金利の動きの相関性が強まっていますので、引き続き原油相場とクロス円の相関も高い状況が続くと考えられます。

<本記事ご協力>
チーフストラテジスト 高野やすのり様

高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト