予想・見通し

景気の良い見出しの裏で・・・

【著者】

「連日の史上最高値更新」、「25年ぶりの高値更新!新局面に入った日経平均」といった具合に株式市場は景気の良い見出しを目にする機会が多くなってきました。その一方で、前回の当欄(少し気になる米金利の動き)でお伝えした米2年-10年のスプレッドは一段と縮小しています。
そして、遂にその縮小幅が一昨日から70BP(0.70%)を下回ってきています。言い換えるなら、イールドカーブのフラットニング化が一段と進んでいるわけです。今回スプレッドが70BPを割り込んできたのは2007年11月以来、実に10年ぶりの出来事でした。勘のいい方ならお気づきかと思いますが、その翌年にあの「リーマンショック」が起きたわけです。実はリーマンショック時にはこのイールドカーブが立つ状況に変化していました。この先のイールドカーブの形状がどう変化していくのか注目しています。

<資料>米2年-10年のスプレッド推移

出所:Bloomberg 単位:%

トルコリラの値動きにも注意

このところトルコリラ/円はじりじり値を下げてきています。背景は米国とトルコの政治的緊張に因るところが大きい(米ドル/トルコリラでは最安値に接近しています)わけですが、チャートにも気になる兆候が見え始めています。
以前当欄で大相場を判断する際の一つの目安として52日ボリンジャーバンドについてお伝えしたかと思います。52日ボリンジャーバンドの±2σの外に2~3営業日はみ出している時にはとの流れに乗るというもの。トルコリラ/円のチャートは以下の通りです。かなりきわどい状況になっていることが確認できます。29円を維持できるのかが目先のポイントになりそうです。

<資料2>トルコリラ/円(日足)

出所:M2Jチャート 上段:52日ボリンジャーバンド±2% 下段:26日標準偏差ボラティリティ

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比嘉 洋|マネースクウェアジャパン シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!