3月はレパトリで上値の重い展開か?!

注目されたパウエルFRB議長による議会証言、思いのほか、タカ派的な内容であったことに驚いた関係者も多かったのではないでしょうか。今月株式市場の波乱もあっただけに、イエレン前議長のスタンスを引き継ぎ、利上げを覗かせながらも一方で慎重姿勢を堅持するのでは?と考えていただけに「インフレファイター」を印象付ける発言にはびっくりしたというのが本音です。結果、長期金利が上昇、株式市場はその動きを嫌気する動きとなりました。
健全な金利高局面では金利高と株高は同居できると信じていますが、年3回の利上げ見通しを4回に引き上げる過程においては、金利高と株高の同居は困難だったようです。

3月はレパトリの季節

米長期金利が上昇したことで、ドル円も107円台ミドルまで値を戻していますが、ドル円相場については他通貨のドル上昇に比して上げ幅が限定的に感じられている方も多いのではないでしょうか。
その背景には、期末を控えて本邦実需勢のドル売りフローが相場の上値の重石となっていると思われます。明日以降3月相場入りとなりますが、実需のドル売りがより一層強く市場参加者に認識されることとなりそうです。米10年債利回りの当面の上値目途は3%と見る向きが多いようですから、ドル円もせいぜい108円がいいところになるのでは?(21日移動平均線とほぼ一致)と考えています。

基本的には、戻り売りスタンスの時期ではないかと思っていますが、その動きが終わった後には、米日の金利差に着目した流れになってくるものと考えています。

<資料>ドル円(日足)

出所:当社チャートより

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比嘉 洋|マネースクエア シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!