FX用語集(は行):米雇用統計編

更新日:2013/07/01(Mon) 22:11

テレビ東京「L4YOU!プラス」記念(第三弾)

外国為替は各国の政治や経済に敏感に反応して上下します。その中でも価格が大きく動く事があるのが経済指標です。FXを始める上で経済指標について全く知らない場合「朝起きたらドル円が1円も動いていた><」なんて事も良くあります。そんな状態では怖くで取引出来ないですよね?

今回は「L4YOU!プラス」出演記念!と言うことでFXを始めるときにこれだけでも覚えておいてほしい経済イベント「米(アメリカ)雇用統計」についてお話しちゃいます。

経済イベント(指標)ってそんなに重要なの?

こちらのグラフをご覧ください。

 上の図はFXの経済イベントの中で特に重要なアメリカの雇用統計(後で詳しく説明します)発表時のドル/円チャートです。背景がピンクになっている箇所が発表直後から10分間の値動きです。発表前は小幅な動きだったものが発表と同時に大きく値が上下してその後上昇相場に転じているのがわかりますね。

 この時、上下の値動きで10分間に約1.5円動いています。FXで一般的な取引単位の1万通貨で売買を行った場合、ナント1万5,000円も動いた事になります。更に重要な事は米雇用統計のような影響の大きなイベントではその後の相場のトレンド(上図では上昇相場)が発生するトリガーになったりするのです。

 このようにFX取引では経済イベントによって相場が乱高下したり、トレンドが変わる事が多々あるのです。

重要経済指標:米雇用統計とは?

 この章ではFX業界では一番重要な経済イベントとも言われる米雇用統計についてご説明します。

 米雇用統計とはアメリカの毎月第一金曜日に発表される雇用に関する様々な数値報告の総称でその中でも特に「非農業部門雇用者数」「失業率」が重要視されます。

 アメリカはGDPはご存知の通り圧倒的な世界一ですが、その大部分を国内消費が占める消費大国であり、アメリカの需要は世界経済にも大きな影響を与える事になります。雇用が上がる事で消費が増えるのは当然ですので、結果的に米雇用統計の数値で世界の為替市場が大きく左右されることになるのです。

 では、雇用統計の結果次第でどのように為替が動くのか?をご説明したいと思います。

■1.通常の例
 基本的に経済指標が良い結果になった場合はその国の通貨高の要因になります。「結果が良い⇒景気が良くなる⇒株高・通貨高」です。米雇用統計はアメリカの経済指標ですので当然、米ドル/円の場合はドル高/円安の流れになります。

 とは言っても、これはあくまでも一般例でその時のそれぞれの国の政策や状況、貿易関係などの要因で経済指標の結果の善し悪しでの資金の流れが変わります。

 ただし、ある程度結果の善し悪しで資金の流れが分かったはずなのになぜか経済指標発表後に逆に動いてしまったケースもあります。実はこれが最近多発していてFX初心者の方を惑わせる1つの要因になっています。

■2.良い(悪い)結果を事前に織り込んでいた場合
 米雇用統計の発表時に限らず、何かしらの経済指標は要人発言、国債会合での決定などの大きなイベント後に本来は通貨高になるシチュエーションであるはずなのに通貨安になるケースがあります。それもある程度予想できる状況でない場合で起こる場合がありますので困ってしまいます。

 「(経済指標の結果が良い⇒景気が良くなる⇒株高・通貨高」動きのなのに「(経済指標等の)結果が良い⇒???⇒なぜか株安・通貨安」の動きになってしまうのです。不思議ですよね。私もこの動きによく騙されていました。

 これは所謂、市場が「折り込み済み」であったことで調整売りが入った事が原因です。わかりやすいようにドル円で輸入業・輸出業の具体例を図にしてみました。

 輸出業のAさんと輸入業のBさんが互いにドル/円を売買している為、相場が一方的にならずに安定している状態です。ただ雇用統計発表前になると「こんかいの雇用統計の結果は良い(悪い)らしい」などのウワサが立ってきます。そうなると・・

 このように輸入業のBさんは発表前に円をドルに換金しちゃいます。発表後は上がりそうだと思ったら当然みんなも同じ事をします。そうするとこのような結果になるのです。

 もちろん一概にはそうなるとは決まっていません。折り込み済みはあくまでも一時的な事も多く、その後のトレンドは基本形(雇用統計の結果が良い⇒ドル高円安)に戻る事も多々あるのです。ただし初心者の方は結果発表後に乱高下する相場を見てその後を予想するのは非常に難易度が高いことだと思います。

ですので、雇用統計のような一大イベントの前後はトレードは一旦止めて暫く様子を見ることをオススメしています。このようなイベント後はトレンドの長期形成のトリガーになる事もありますので、トレンドのベクトルをしっかりと見極めてから売買しても決して遅くは無いのです。イベント前後に参加するのはお祭り好きと相場を読めるヒトに任せて賢くトレードを行いましょう!!

FX用語集