FXコラム

ギリシャ問題をゆる~く説明

【著者】

債務不履行かユーロ離脱か。。

6月から世界を大きく揺るがすギリシャですが、ほんとのところは良く分からない。

そんな人も多いと思います。

そこで、今回は今世界を揺るがしているギリシャ問題についてゆる~く説明していきたいと思います。

ユーロと為替王子(ユーロと為替王子)

そもそもギリシャはなぜ借金をしているのか

まずは、ここからですね。

今のギリシャの借金の総額は約42兆円。これはギリシャのGDPの1.7倍ほどになります。
ちなみに、ギリシャのGDPは千葉県や福岡県と同じくらいになります。

デフォルトしたら大変だーということですが、あのリーマンブラザーズが破綻した時の借金総額は64兆円という途方もない額ですから、たとえギリシャがデフォルトしてもリーマンショック級の金融危機とはならないことが分かりますね。

では、そもそもなぜこんなに借金をしてしまったのでしょうか。

答えは、日本と同じもともと借金がたくさんあったのです。

ユーロに入るには、「借金は1年でGDPの―3%まで、借金の残高はGDPの60%まで」というルールがありました。ギリシャはそれ以上の借金があったのですが、ギリシャの当時の政権はあの手この手を使いユーロに裏口入学したのです。

しかし、そういった裏ワザを使うといづれ自分自身に返ってきてしまいます。2009年10月のギリシャ政権が交代した際にそれは起こりました。
それまでは、GDP比3.7%だといっていた財政赤字が実際には12.5%もあるということが分かり、世界中がビックリ!(2010年4月には13.6%に修正)

これは大変だー!!ということで、ギリシャ株、債券、ユーロが売られまくったのが、いわゆるギリシャショックの発端でした。

巨額の借金からその後

その後、EUはギリシャを支援するためEFSFという欧州の金融を安定させるための基金をつくり、ギリシャを支援。

ギリシャはお金のないので、国債を発行しながらなんとか運営してきました。

しかし、リーマンショックの後の不況に加え、公務員が労働者の25%ほどを占めるギリシャの景気回復はなかなか進まず、借金の返済の為に国債を発行するという自転車操業状態。

さらに、脱税の横行が余計に財政を圧迫し、ギリシャの借金は増え続けながら2015年まできたということです。

一説によると、仮にギリシャ国民が全員きちんと納税を行っていれば財政赤字はなく、借金をせずに済んだという話があるほどです。

2015年から現在に至るまで

そして、2015年緊縮財政につかれたギリシャは総選挙を実施。反緊縮財政を掲げる急進左派連合が勝利し、チプラス首相が就任。

これにより債券側(IMF,EUなど)との関係が悪化。

本来であれば、支援金である70億ユーロを借りられる予定だったのが延期となってしまい、ついにギリシャの国庫にはお金がないことに。

新たに国債を発行しようとするも、それも止められてしまい大ピンチ!

借金返済のために、各地域の金庫からお金を集めたり、IMFに事前に預けていたお金を引き出したり、挙句の果てに国営の港をレンタルしたりとありとあらゆる方法で資金調達を行いました。

迎えた6月

しかし、ギリシャの努力も虚しく国庫はついに空っぽに。

6月にはIMFからの借金の返済が16億ユーロあるのですが、これを返せないとデフォルトしてしまいます。

ロシアがパイプライン代20億ユーロほど先払いしても良いよ!という気前の良さを見せるも、アメリカやドイツがこれに反対。

後のないギリシャどうなる!
というところでようやくギリシャが本気を出して、借金返済の為の改革案を作成。

IMFやECBとの話し合いのなかで本気の改革案を提出し、「これだけ頑張って借金を返す努力をします。だから、支援金を下さい。」とお願いしました。

しかし、「これよりも頑張れ!」とさらに厳しい案を提案される始末。最終的にギリシャの願いは通じず話し合いは決裂し、支援金はほぼもらえない状態に。

起こったギリシャは、我々は間違っていないとばかりに「国民投票」によって、‟さらに厳しい案”に賛成か反対かを決めることに。

もしこれで、賛成となれば支援金をもらえるのですが、問題は選挙の日程が7月5日だということです。

そう、6月中に支援金をもらってIMFへ謝金を返さなければギリシャはおしまい、債務不履行に陥ってしまうのです。

デフォルト間近 ギリシャ市民が取った行動は?

当然、国内はパニックに。

日本人でも、もし日本が借金を返せなくなったなんてきくと大慌てですよね。そういう時、人々は何をするでしょうか。。

日本円の価値を心配し、銀行に走りますよね。

ギリシャの方も同じようにしました。しかし、銀行への取り付け騒ぎや株式市場の暴落を心配した政府は銀行の休業と株式市場の休場を発表。

ATMでお金は引き出せるものの、その額は1日わずか8000円程度というごく少額となりました。

これまでも、銀行から預金を引き出す人が大勢いたものの、6月28日からはATMにはこのように長蛇の列ができています。
ギリシャ人と銀行ATM画像元http://daimanfx.com/

今後のギリシャ

このままだとギリシャは本当にデフォルトしてしまいます。

そうなればどうなるのでしょうか。

まず、ユーロの離脱というのがありますが、デフォルトとユーロは別問題です。ギリシャ国民の7割はユーロの残留を希望しているので、これはなさそうですね。

次に、解散総選挙。

これはありそうですよね~。だって、今の政権のせいで銀行のATMまで止まってしまったのかもしれないのです。与党に対しての国民感情は決して良いものではないですよね。

3番目は通貨の問題。
ギリシャは今自国通貨としてユーロを使用していますが、これをユーロに入る以前のドラクマという通貨になるかもしれません。

これは今のところ不透明で、識者の方からのコメントもほとんどありませんので、どうなるのか不明です。

4番目はギリシャの国債を持っている国の問題です。

現在、フランスがギリシャの国債を一番多く保有しています。ギリシャがデフォルトしてしまうとこれらの国債の価値が無価値になる可能性が出てきてしまいます。

そうなると、これを保有している金融機関が被害を受けることになるので、第2回ギリシャショックのお知らせがとどくかもしれません。

しかし、多くの金融機関はギリシャを相当大きなリスク要因と見なしているので、その可能性は低そうです。

以上、緩い説明のはずが相当長くなってしまいましたが、ギリシャ危機から同国が現在置かれている状況についてでした!

■参考記事
Q&A:ユーロ壊滅のようなシナリオが発生するとしたら?
ユーロとギリシャ問題

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児山将|みんなの外為スタッフ

児山将

みんなの外為で記事を書いています。 大学生の時からFXを初めて6年以上。FXの楽しさを伝える為に、みんなの外為を盛り上げていきます。初心者の方でも分かり易く学べるように、難しい専門用語やマーケットの説明、FX業界について記事にしていきます。 みんためのTwitterでもつぶやき中!