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FOMCの後、次なる注目は19日(金)黒田日銀総裁会見

【著者】

ドル/円は当面“官製レンジ”(122-125円)で足場固め?

本日未明に発表されたFOMC声明において、予想外の“ハト派”的内容であったことからドルが主要通貨に対して売られる結果に。
言うなれば、市場関係者はシェイクスピア作『ハムレット』の台詞よろしく、“September or December, that is the question.”(=[利上げ開始は]9月なのか、12月なのか。それが問題だ。) と問う姿勢がさらに強まった形に。

ここで改めて確認すべきは、FRBによる利上げはハムレットの台詞のように「生きるべきか、死ぬべきか」という二律背反の選択を問うているのでは決してなく、利上げ「開始時期」が焦点になっているだけ。
声明文内容や、その後のイエレンFRB議長のコメントを聞く限り、「年内」ということは概ね想像がつきますが、いつのタイミングになるのかは常に言及している通り外部環境(=物価情勢および雇用環境)次第であり、その決定は「合理的な確信」(reasonably confident)が得られた後のこと。

この「合理的な確信」という言葉自体がクセモノで、言うなればいついかなる時にでも「逃げ口上」が用意されていると捉えるべき。
このファジーな政策の土台には“ビハインド・ザ・カーブ戦略”と呼ばれる金融政策があり、FRBお得意かつ伝統的な金融政策のこと。
直訳すると『後手に回る』という意味となり、つまり景況感およびインフレ率の上昇に対して、政策金利を上げるタイミングを意図的に後手に回るように仕向け、その遅らせた期間成長率が加速するという「成長加速戦略」の原則に基づいた戦略。

このレポートでも繰り返しお伝えしている通り、少なくとも日米金融当局の思惑「株価の上昇、金利の低位安定」であり、とどのつまりは【バブルの温存】が金融政策の骨子。
これらを総合すると、当面のドル/円相場の“居心地のいい”ゾーンは122~125円台とし、これを“官製レンジ”と捉えつつ、利上げ開始時期を巡る市場の思惑が喧しくなる秋口には再度ドル高・円安局面が訪れる・・・とするシナリオが確率論で言えば高いのかも知れません。

そのシナリオの整合性を図る意味でも、明日19日(金) 15時30分から予定されている黒田日銀総裁の定例会見において何らかのヒントがあるかどうかに注目が集まります。

ドル円

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津田 隆光

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA)。 テクニカル分析をベースとしたレポートを執筆する他、ラジオNIKKEI「ザ・マネー ~西山孝四郎のFXマーケットスクウェア」では隔週金曜日にコメンテーターを務める。