今週のみどころ クリスマスに向けた流動性低下に注意

【著者】

先週からの流れ

先週は今年最後の大イベントとなった米国FOMCで市場予想通り利上げ開始の決定が行われました。市場の注目が集まったメンバーの金利見通しでは2016年中に100bpの利上げとなっていたことがタカ派的に受け止められドル買いで反応となりました。25bpづつの利上げとなると年4回の利上げとなり、今後はこの年4回の利上げに米国経済が耐えることができるかどうかに注目が集まり、米国の経済指標に一喜一憂する相場が続くことが想定されます。

また、サプライズとなったのは日銀の金融政策決定会合でした。黒田総裁は追加緩和ではないと言い張っているものの、市場では小規模追加緩和と受け止められ、発表後は急騰、その後、反落する動きとなり、日銀の手詰まり感も意識されてか、その後は円買いが進む動きとなりました。

主要通貨ではドルや円の強さが目立った半面でユーロやポンドといった欧州通貨の弱さが目立ちました。また、原油価格が引き続き上値の重い状態が続いたこともあり、カナダドルや豪ドルといった資源国通貨も冴えない動きとなっています。

通貨別強弱

クリスマス前の流動性低下に注意

今週はクリスマス週ということでクリスマスが近づくにつれ市場参加者が減少し、流動性が低下することが想定されます。そのため、後半は特に値動きが荒く、思わぬ変動となる可能性も挙げられ、取引には不向きな状態となりそうです。休むも相場。無理は禁物です。

米国経済指標に一喜一憂

今週はクリスマス週ですが、前半に米国の中古住宅販売件数、耐久財受注、GDP確報値、個人消費支出と重要経済指標が続きます。米国が来年4回の利上げに挑むことができるかどうかが意識され、結果に一喜一憂する相場となりそうです。流動性が低下しつつあることもあり、サプライズとなるとインパクトが普段よりも大きくなることも想定されるため、普段以上に注意が必要かもしれません。

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

【闘魂注入】シュラスコ佐藤の大胆予想! 佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト