マーケット

FOMCに注目

【著者】

昨日からの流れ

昨日はドル安、円安の動きとなりました。米国時間に発表された耐久財受注や消費者信頼感指数は市場予想を下回る結果となり、全般的にドルの上値は重い状態となりましたが、対円では日銀の金融政策決定会合への期待感もあり、ドル売りは進まず、ドル円は底堅い動きとなりました。

ポンドは英国のブックメーカーでEU残留が優勢となったことなどから買い戻される動きが続き、昨日に続いて堅調な推移となっています。
また、上昇一服感ので始めていた原油価格は反発する動きとなり、資源国通貨をサポートする材料となりました。

主要通貨ペアの推移(2016/4/27)

USDJPY

ドル円はアジア時間終盤から欧州時間序盤まで下値を探る動きとなりましたが、110.70を少し割り込んだところで下げ渋る動きとなり、再び111円台に戻す動きとなっています。本日にFOMC、明日に日銀の金融政策決定会合を控え、様子見モードが強い状態が徐々に強まることが想定されます。

日足チャートを見ると、調整も一服したようにも見え、再上昇に転じる兆しが出始めている状態となっていますが、大きなイベントが続き、結果に揺さぶられることが想定されるため、手を出しにくい状態かもしれません。

ドル円

EURUSD

ユーロドルは底堅い動きとなり、NY時間序盤には1.1340付近まで上昇する動きとなりましたが、その後は伸び悩む推移となり、1.13台を割り込むところまで押し戻される動きとなっています。

日足チャートを見ると破られた上昇トレンドラインの延長線がレジスタンスとなり、少し長めな上ヒゲを残す足となっています。そのため、本日伸び悩むようであれば、再び下値を探る動きとなりそうな気配が出てきています。そして、サポートとして意識されるのは1.12付近と考えられ、割り込むと下落が加速する可能性が挙げられます。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円は底堅い推移となり126円を試す動きとなりましたが、未遂に終わり、伸び悩む状態となっています。日足チャートを見ると、高値を結んだ下降トレンドラインが近づいてきており、本日も伸び悩む動きとなってしまうと再び下値を探る可能性が高まります。逆にこのトレンドラインを上抜けるような動きとなると上昇基調が強まり、ダブルボトムのネックライン突破を目指す動きとなるかもしれません。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは底堅い推移が続き、レジスタンスとなっていた1.452付近をしっかりと上抜ける動きとなり、1.46台中盤まで上値を伸ばす動きとなりました。次に意識されるのは2月4日の高値である1.467付近で、この水準を上抜けるとストップ買いを絡め、中期的に1.5付近をも視野に入れた上昇基調が強まる可能性が浮上するため、この水準を突破できるかどうかに注目したいところです。

ポンドドル

AUDUSD

下げ渋る動きとなっていた豪ドルは反発する動きとなりました。本日はアジア時間に消費者物価指数の発表が予定されており、発表直後は上下に振れることが想定されます。そのため、上下に振れた後の動きに注目すると、現在の豪ドルの強弱が読み取れるかもしれません。仮に弱い結果となり、下落するような動きとなった場合に短時間で買い戻しが入るようであれば、底堅い動きが続く可能性は十分に考えられますが、なかなか戻ってこないようであれば、上昇基調の終焉の可能性が浮上すると考えられます。

豪ドル

本日の注目材料

本日はアジア時間にオーストラリアの消費者物価指数の発表が予定されています。前回に続き冴えない結果となってしまうと追加利下げが意識され、豪ドルの上値圧迫材料となる可能性が挙げられます。発表直後は豪ドルが大きく動く可能性があるため、注意が必要です。

欧州時間には英国のGDPの速報値の発表が予定されています。直近ではポンドの買い戻しの流れが強まっており、仮に弱い結果となり短期的に下落するような展開となった場合はその後の動きに注目したいところです。
衝撃的な内容となった場合を除き、下落分をすぐに埋めるような動きとなれば、ポンド買い戻しの流れがまだ続く可能性が高いと考えられます。

米国時間にはFOMCの発表が予定されています。今回の会合では議長の記者会見も予定されておらず、昨今の経済指標のデータなどからも追加利上げの可能性は薄いと考えられており、市場の注目は声明文にて景気や外部要因への評価に変化が現れるかどうか等に注目が集まります。
引き続き、世界経済や金融市場への警戒感が示されたり、また、昨今の冴えない経済指標を受けてハト派的な内容となってしまうとドルの上値を圧迫することが想定されます。直近では対円以外でドル売りが進む状態となっているため、仮にタカ派的な内容となってしまうと、ドルが急騰というシナリオもゼロではないと考えられます。
いずれにせよ、発表前後は大きく上下に振れる可能性があるため、警戒が必要です。

また、米国時間には原油在庫の発表が予定されており、在庫の増減により、原油価格が不安定な推移となる可能性があるため、資源国通貨を中心に発表前後は注意が必要です。

本日の予定

日銀金融政策決定会合
南アフリカ市場休場
07:45 NZ3月貿易収支 
10:30 豪13月期消費者物価指数
12:45 日2年債入札(2兆3000億円)
15:00 独5月GfK消費者信頼感 
15:00 バークレイズ13月期決算発表
15:45 仏4月消費者信頼感指数 
17:00 ハンソン・エストニア中銀総裁会見
17:30 英13月期GDP(速報値)
19:00 英4月CBI流通取引調査 
20:00 米MBA住宅ローン申請指数 
23:00 米3月中古住宅販売保留件数指数 
23:30 米週間原油在庫 
翌3:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表 
翌6:00 RBNZオフィシャル・キャッシュレート発表

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト